84話 ページ4
Aside
幾日か過ぎ、とうとうお祭りの日。
練習が終わるのが5時半なので、そこからダッシュして帰って浴衣に着替えた。
いつもはしないメイクも、ちょこちょこっとやって、髪を整える。
お花の髪飾りをつけて、出来上がりだ。
ちなみに、着付けはお母さんにやってもらった。
幸い、バカ兄貴もどこかに出かけているようだった。
この姿を見られるのは、何となく嫌だった。
巾着袋を持って、外に出る。
外はまだ日が傾いていないようだった。
なので、まだ少し昼間の暑さが残っている。
待ち合わせ場所に向かうと、みわがやはり浴衣姿でスマホを操作しながら立っていた。
画面に夢中になっているようで、こちらには気づいていない。
髪型もきちんとセットされていて、学校と違う姿に、新鮮な気持ちになる。
『みわー！お待たせ！ごめん、待った？』
みわが顔を上げ、こちらに気付いてパッと顔を明るくする。
私は、このみわの笑顔が大好きなんだよね。
み「全然。大丈夫だよ！てか、A、めっちゃ可愛いじゃん！」
『え？そんなことないよ。…でも、そう言ってくれてありがと』
み「はあ…。男子がみんなAのこと追っかけるのも分かる気がする」
そんな会話をして、わたしとみわはお祭り会場へ向かう。
辺りには、私達と同じようにお祭りに向かう人であふれていた。
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み「ああっ、外したあー」
パン！という発砲音を発しながら飛んでいったコルク砲は、惜しくも景品の横を通り過ぎていった。
今は射的をやっている最中なのだ。
「Aはすごいね。五発中三発も当たるなんて…」
『あはは。そんなことないよ』
そう、私は見事五発中三発が景品に命中したのだ。
しかも、全てぬいぐるみに当たったせいで、手にこぼれんばかりのぬいぐるみを持っていたのだ。
いや重い。
しかも邪魔。
こんなことならお菓子とかに当てとけばよかった…。
いつもより動きが鈍くなるせいで、私は人がにぎわう出店の通りで、ドン！と誰かとぶつかってしまった。
『…あ！スイマセン！』
振り返ると、こんなところで絶対に会いたくないツラがあった。
徹「いや、こっちもすいません！…あれ！Aちゃん！？」
…最悪。
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なまたまご(プロフ) - kururiさん» コメントありがとうございます！そうですね、またイベントがあれば、番外編書いてみたいです！リアルの方は、新学期になったらちょっと忙しくなりますが、春休み中に伊達工戦を終えればいいと思っています。頑張ります！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
kururi(プロフ) - 初の番外編更新お疲れ様です。とても楽しかったです^^機会があればまた番外編も書いてください♪本編も楽しいのでリアルに支障がでないように更新頑張ってください! (2019年4月1日 21時) (レス) id: ed675883bc (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます！受験、頑張ります。私としてもこの作品を早く更新したいです！ (2019年1月6日 18時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いですね！更新楽しみに待ってます！受験応援してます頑張ってください！ (2019年1月5日 12時) (レス) id: 682746b824 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 柚ぽんさん» コメントありがとうございます！無理をしてといっても息抜きになっていたので楽しかったです。ちゃんと自分の進路に決着つけて帰ってきますので、待っていてください！ (2019年1月2日 10時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまたまご | 作成日時：2018年7月28日 19時
