【ハイキュー！！】及川さんの妹は烏野マネです。3！

97話 ページ17

Aside



『え、縁下のところに行く？！』



私の目の前には、西谷と田中が何かを決意した表情で腕を組み、立っている。
昼休み、クラスの違う田中が私のところに訪ねてきて、いきなりなんだと思ったが、縁下のところに行って無理やり部活に行かせようというのだ。



田「おう。もうそれしか方法はねえ！」


西「このままじゃ春高も出れねぇ···及川も行こうぜ！」


『はあ···。』



こいつら、バカか。いや知ってたけどさ。
私は深ーーい溜息をつく。そして、バカたちに向かって言った。



『あのねぇ、あんたら、澤村さんがなんであいつらをほっといてるのか知ってる？！それは、縁下達のことを信じてるからだよ！』


西＆田「え···。」



そう。縁下達一年が来なくなっても、澤村さんは何も言わず、何も行動せず、ただあいつらを待っている。それは、今もだ。



『きっと、戻ってくるって思ってるんだよ！そんな奴らじゃ無いもん、アイツらは···。私だってそう信じてる。』



私もこの前の朝に反射的に声をかけてしまったけれど、きっとあの調子じゃもうすぐ戻ってくる、そんな気がした。今無理やりさせようとしても、もっと拒否されるだろう。



『てか聞いたよ？この前も無理やり引きずって連れて行こうとしたって。やめときな。』



私は幼い子供を言い聞かせるように説教した。

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