112話 ページ32
Aside
その後、私たちはクレープを食べて、時間も迫ってきたので帰ろうということになった。
よし、チャンス!
彼に、ちゃんとあきらめてもらえるように言うんだ。
王「今日は楽しかったかい、Aちゃん」
『あのさ、王子山くん』
不意に真剣な顔つきになった私に、王子山も険しい瞳になる。
相手は本気なんだから、ちゃんとその気持ちには返事を返さなきゃね。
『私、やっぱりあなたのこと好きにはなれない』
王子山は数秒私を見つめると、フッと息を吐いた。
まるでもうその答えを分かっていたように。
王「もうわかっていたさ、君の答えは。どんなイケメンの手にかかっても落ちない不落の城だと言われていたしね」
『え、待って、そんな呼び方されてたの、私』
そんな風に呼ばれてたなんて知らなかったぞ、私。
いや、ただ単に恋というものに興味がないだけなんだけど。
王「じゃ、僕はもう行くよ、お迎えも来てるみたいだし」
『お迎え?』
王子山が指さした先には、茂みに隠れているけどモロに見えているバカ兄貴と一兄ちゃんの姿が。
何でこんなとこ来てんのよ。
もしかして今日ずっと付け回されてた?
分かんなかったよ…
王「じゃあね、Aちゃん。…いつか、君を落としてみせるよ」
『‼…はいはい、バイバーイ』
最後の言葉にちょっとドキッとしちゃったのは、みんなには秘密。
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なまたまご(プロフ) - kururiさん» コメントありがとうございます!そうですね、またイベントがあれば、番外編書いてみたいです!リアルの方は、新学期になったらちょっと忙しくなりますが、春休み中に伊達工戦を終えればいいと思っています。頑張ります! (2019年4月1日 21時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
kururi(プロフ) - 初の番外編更新お疲れ様です。とても楽しかったです^^機会があればまた番外編も書いてください♪本編も楽しいのでリアルに支障がでないように更新頑張ってください! (2019年4月1日 21時) (レス) id: ed675883bc (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます!受験、頑張ります。私としてもこの作品を早く更新したいです! (2019年1月6日 18時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - コメント失礼します!すごく面白いですね!更新楽しみに待ってます!受験応援してます頑張ってください! (2019年1月5日 12時) (レス) id: 682746b824 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 柚ぽんさん» コメントありがとうございます!無理をしてといっても息抜きになっていたので楽しかったです。ちゃんと自分の進路に決着つけて帰ってきますので、待っていてください! (2019年1月2日 10時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なまたまご | 作成日時:2018年7月28日 19時