101話 ページ21
Aside
『はい？』
私は声を荒げる。
原因は、目の前にいるこの男だ。
「だ、か、ら！僕と、デートしてくれないかな？」
容姿端麗、質実剛健、才色兼備。
そんな3つのテンポが悪魔的に揃った男。
その名は···王子山英雄。いわずもがなイケメンの部類に入る、同学年の男子だ。
私も常々イケメンやら賢いやらの噂は聞いていた。だが興味は全くなかったため、いつも『ふーんそうなんだーへー』と聞き流していた。
だが突然、11月も終えようとしているこの時期に、王子山英雄に校舎裏に呼び出されたのだ。
まさか···と思ってきてみると、予感は的中。
告白だった。
なんで髪セットしてワックスぶしゃぶしゃにかけて金髪なのよ腹立つ。あと何その歯をやたらと見せつけてくるの！やめろよ、ピカピカ光ってるから余計苛ついて折りたくなるんだよ、折ってやろうかアァん？！
そんな心の声をギリギリのところで封じ込め、私は笑顔で『私のどこが好きなの？』と聞く。王子山はそのやさしそーな甘々フェイスで言った。
王「君のバレーボールに対する熱とか、仕草とか、みんなに接する態度とか···僕は心底惚れてしまったんだよ」
ああそーかい。
どうもありがとさん。ではさいならー。
と言ってやりたいとこだが、コイツにはファンがいるので、慎重に断らないと女子からの反感を買ってしまう。それだけはゴメンだ。
『ごめんなさい、私、あなたが思ってるような人じゃないの。それに、あなたのことまだよく知らないし···』
王「じゃあこれから知っていくといいよ、ゆっくりでいいから、ね？」
『い、いや、私、まだ恋愛とか考えられなくて···』
ねちっこいなぁーー、そーいう男は嫌われるぞ！
だんだんイライラし始めてきた頃、王子山がこんなことを言った。
王「じゃあ、僕とデートしてくれよ！」
こうして、最初の場面に戻るのである。
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なまたまご(プロフ) - kururiさん» コメントありがとうございます！そうですね、またイベントがあれば、番外編書いてみたいです！リアルの方は、新学期になったらちょっと忙しくなりますが、春休み中に伊達工戦を終えればいいと思っています。頑張ります！ (2019年4月1日 21時) (
レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
kururi(プロフ) - 初の番外編更新お疲れ様です。とても楽しかったです^^機会があればまた番外編も書いてください♪本編も楽しいのでリアルに支障がでないように更新頑張ってください! (2019年4月1日 21時) (レス) id: ed675883bc (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます！受験、頑張ります。私としてもこの作品を早く更新したいです！ (2019年1月6日 18時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いですね！更新楽しみに待ってます！受験応援してます頑張ってください！ (2019年1月5日 12時) (レス) id: 682746b824 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 柚ぽんさん» コメントありがとうございます！無理をしてといっても息抜きになっていたので楽しかったです。ちゃんと自分の進路に決着つけて帰ってきますので、待っていてください！ (2019年1月2日 10時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまたまご | 作成日時：2018年7月28日 19時
