あなたの、サボリ場所。【沖田総悟】

サボリ。33 ページ34

Aside




『ブフォッ』



私は、唐突に銀さんからされた質問に、飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
それくらい驚いてしまったんだもの。
銀さんはお茶を吹き出した私に驚き、直後にあの気持ち悪いニヤニヤした顔を浮かべた。
態勢を整えて、私は尋ねる。



『…え？ちょ、ちょっと待ってください。いつからそんなことになってるんですか？』


銀「えー？別にぃ？なんか、勘？」



適当にはぐらかされながら答える銀さんに少し苛立ちを感じながら、私はあわてて言い返す。



『別に、沖田さんのことは好きじゃないです。適当にそんなこと言わないでください！』


銀「マジで？ホントに好きじゃないの？」



急に真剣な目で見つめられた私。
銀さんの、こういうところは嫌いだ。
何も言えなくなってしまうから。
質問の回答として目をそらした私に、銀さんは薄く微笑む。



銀「お前が本当にそう思ってるならいいけどよ。ま、せいぜい悩むこった」


そう言って立ち上がり、代賃を置いていった銀さんに、私は店の中で一人呟く。








『好きじゃ…ないです』

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