story１３ 意地悪 ページ15
皮付きのオレンジをどうやって食べさせるのか一瞬真剣に悩んだのに！
からかいの笑みを浮かべる忍足君に拗ねた素振りを見せながらも、
スプーンにラズベリーをのせ、それを忍足君の口元まで運んだ。
『もう！忍足君は意地悪だね！』
忍足「ごめんて。けど男は好きな子には意地悪になんねんで？」
『……え？』
私が驚きの声を上げたのと、忍足君がスプーンを口に含んだのは同時で、
驚きで力の抜けた手から危うくスプーンを落としてしまうとこだった。
今のはどう捉えたらいいのだろう？
『好きな子には意地悪になる。』
それって普通に考えれば……そういうこと？
でも『男は』って言っただけで、『俺は』って言ってないもんね？
そうだ！これは例え話であって、深く考える必要はないんだ！
そう自分に言い聞かせ、忍足君がスプーンから口を離したと同時に手を引いた。
そのまま勢いよくパフェを口へと描き込んだ。
忍足「やっぱAちゃん可愛いなぁ。」
『………。』
忍足「そんな口いっぱい詰めてる姿も可愛いで？」
『ゴホッ、ゴホッ』
忍足「ホンマ見てて飽きへんわ。」
思考が麻痺してしまいそうな様な声と台詞。
そして全身が痺れてしまいそうな熱い眼差し。
今、自分が何を食べているのか、どんな味だとか、そんな事を考えてる
余裕もなかったけれど………
ただ口の中も頭の中も……私の身体全体が、甘さに包まれているような気がする。
それがパフェのせいなのか、忍足君のせいなのか……
私自身わからなかった。
―――
茜「ねぇ…。」
幸村「なんだい？」
茜「私、人のデートを覗き見する趣味なんてないんだけど？」
幸村「なに？自分の彼氏と親友のデートシーンを見るのは辛い？」
茜「今の彼氏は精市だけど…？」
幸村「ﾌﾌｯ…そうだったね。」
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仁王美愛(プロフ) - 薔薇さん» 初めまして☆すっっごく面白かったです☆今日はじめて読みました！長編も更新する予定なので、参考にしたいです(パクりはしません。) 次の作品は、不二vs幸村のヤンデレでお願いします。 (2014年10月14日 20時) (
レス) id: 96e65567ad (このIDを非表示/違反報告)
猿乃舞瑠璃紀 - 漁って読んでみたら、心ポカポカしました！リア彼と上手くいってなかったからスッキリできたうえに、精市と侑士の愛が増しました！ありがと！ (2014年4月29日 22時) (レス) id: 178dc3df4c (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - 初めまして遙さん！お褒めのお言葉有難うございました！誠に恐縮でございます！ (2014年2月28日 22時) (レス) id: 585d3dfcbd (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - こんなお話作るなんて凄すぎです!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2013年11月4日 19時) (レス) id: ec9a96b04e (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - おもろかったなぁ(笑)次の作品も頑張って!! (2013年7月12日 17時) (携帯から) (レス) id: 282c6afcdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薔薇 | 作成日時：2013年3月17日 13時
