ｓｔｏｒｙ１２ フルーツ ページ14
『忍足君の買い物に来たのに、私の方がたくさん買い物しちゃってごめんね？』
忍足「ええよ。俺のはもう買ったし。」
『荷物持ちみたいなこともさせちゃって…。』
忍足「ええって。これくらい大して重ないし、それに荷物持つんは男の役目やで？」
『うーん。でも全部持ってもらってなんか悪いよ。』
忍足「俺としてはそんな済まなさそうな顔をされるよりな、
ありがとう！って笑ってほしいんやけどな？」
忍足君は甘えさせ上手だと思う。
こんな風に言われたら、「ありがとう！」と笑うしかない。
私がそうやって忍足君の好意に甘える度に、忍足君は満足そうに頷いて優しい笑みを浮かべる。
精市も荷物を持ってくれることもあるけど、奴は絶対恩着せがましい事を言って
その後の見返りとして何かを求めてくる。
ありがたいとは思っていても、毎度ああだと感謝する気持ちが失せてしまう。
そんなことを思いだしていると、注文していたパフェとケーキが運ばれてきた。
『わぁ！おいしそう！』
忍足「なんやこぼれそうなくらいテンコ盛りやな。」
色とりどりのフルーツが器の上にこれでもかというくらいに盛られてて
忍足君の言う様に零れ落ちてしまいそうだった。
一番上のクリーム絡めながらメロンを一口食べる。
『うーん！美味しい！』
忍足「そらよかったな。」
『あ、忍足君も食べる？』
忍足「ええの？」
『うん！』
忍足「ほな頂くわ。」
あまり甘い物は好きそうじゃなかったけど、フルーツくらい食べれるだろう。
そう思った私は、クリームののってない方の面を忍足君に向けて、少し前に押した。
だけど忍足君はケーキ用のフォークを手に持ちながらもそれを使わず、
「あーん」と私に向かって口を開けた。
『えぇっ！？』
忍足「ん？食べさしてくれへんの？」
食べさしてくれへんの？って……えぇ〜っ！？
それって普通の事なの！？食べさすのが当たり前なの！？
私達付き合ってるとはいえ(仮)だよね！？
期間限定の交際カップルでしょっ！！
『えっと…じゃあどれがいい？』
忍足「その横に刺さってるオレンジ。」
『え？コレどうやって食べさせるの！？』
忍足「はは。嘘や嘘。そっちのラズベリー頂載。」
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仁王美愛(プロフ) - 薔薇さん» 初めまして☆すっっごく面白かったです☆今日はじめて読みました！長編も更新する予定なので、参考にしたいです(パクりはしません。) 次の作品は、不二vs幸村のヤンデレでお願いします。 (2014年10月14日 20時) (
レス) id: 96e65567ad (このIDを非表示/違反報告)
猿乃舞瑠璃紀 - 漁って読んでみたら、心ポカポカしました！リア彼と上手くいってなかったからスッキリできたうえに、精市と侑士の愛が増しました！ありがと！ (2014年4月29日 22時) (レス) id: 178dc3df4c (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - 初めまして遙さん！お褒めのお言葉有難うございました！誠に恐縮でございます！ (2014年2月28日 22時) (レス) id: 585d3dfcbd (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - こんなお話作るなんて凄すぎです!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2013年11月4日 19時) (レス) id: ec9a96b04e (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - おもろかったなぁ(笑)次の作品も頑張って!! (2013年7月12日 17時) (携帯から) (レス) id: 282c6afcdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薔薇 | 作成日時：2013年3月17日 13時
