すごく嬉しいです。 ページ17
LIVEで会うだけでも夢のような人だから、やっぱり目の前にいることが信じられない。
Al『Niall、呼び止めといてって言った子はこの子か?』
Niall『あぁ、間違いないよ。ありがとうAl‼』
Al『じゃあA、無事Niallも来たことだし俺は一旦行くけど、もし帰り道とか分かんなかったらそこの通路奥の搬入口辺りにでもいるから、声かけてくれ!なかなか楽しかったぜ‼』
A『えっ…⁉(行ってしまうのですか⁉そうですよね。お仕事ありますもんね)…こちらこそ付き合っていただいてありがとうございました‼』
じゃあなーと言って、Alさんは通路の奥へと消えていった。
………。
ふ、二人っきりになってしまった。
この沈黙をなんとか破りたい。そうだ!LIVEの感想‼それを言おう‼
A/Niall『『あの‼/A…』』
へっ…?今、名前を呼ばれたような⁇
Niall『名前、Aって言うの…?』
そういえば、初対面の時はLIVE直前に会ったから名前を名乗り忘れていた。
A『あ、はいっ‼高瀬 Aと言います。ご紹介が遅れてすみません!』
Niall『A、A……。うん、覚えた!もう君の名前は絶対に忘れないよ。改めて、よろしくね。A!』
と言って、Niallは片手を差し出して来た。
Niallが私の名前を呼んでくれたことが、覚えてくれたことが信じられなくて。すごく、嬉しくて。
咄嗟に反応できずに、フリーズしているとーー
ーーぎゅっ
右手がふわっと温かいもので包まれた。
その先を辿ると、
Niallが私の右手を両手で包んでいた。
Niall『君に会えて、すごく嬉しいんだ。Aに逢えて…』
Niallは、優しい笑みを浮かべながら握っている手の力を強めた。
まるで、本当に私との出会いそのものを喜んでいるように。
A『あっ……あのっ…、わ…たし…』
Niallに手を握られてることも、見つめられて話しをされることも、名前を呼んでもらえたことも、嬉しさを通り過ぎて恥ずかしくて。
顔を上げられない。
私の顔は、間抜けなほど真っ赤に染まっているに違いないから。
Niall『…A…?』
Niallが返答のない私を心配してか、私の名前を呼ぶ。
A『……たし…も…』
Niall『え…?』
A『私もっ…。Niall、あなたと出会えたことが、すごくすごく嬉しいですっ!』
Niall『…‼』
私が顔をあげて言うと、
驚いたように目を見開いたまま、
Niallは、顔を真っ赤にして
固まってしまっていた。
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作者名:Zuu | 作成日時:2017年6月24日 23時