また、逢えましたね。 ページ16
Alさんに頭をワシャワシャされたのを直しながら、私はAlさんの言葉を思い出していた。
『Aに惚れたとか⁇』
期待はしたくない。
したくないけど…。
夢の中のあの言葉が、私にほんの少しの淡い期待をもたせる。
A『Alさんは彼らとは長いんですか?』
色々と沸き起こる気持ちを落ち着かせたくて、邪魔にならない程度にAlさんに話しかけた。
Al『ん?まぁデビューしてからの付き合いだからなー。デビューしたてのときはこんなんだったぞ‼こんなん‼』
と言いながら親指と人差し指で豆を作っていた。
A『フハッ!でもAlさんからしたらそれぐらいかも笑でも…皆カッコいいし、モテるじゃないですか?んー……やっぱり惚れるなんてこと…』
そう、彼らは世界を股にかけるスーパーボーイズ1Dだ。可愛い子や綺麗な子は全世界にたっくさんいるんだから。
自分で話を振っといて、自分で気持ちを落とすとか。はぁ虚しい。
Al『でもよー。そりゃあ世界中にファンはいるけど、モテるのと恋におちるのはまた別物だろ?モテて女子は周りにいても、そこで本当の恋が見つかるかはわからないだろう?だから、俺はファンの子達がそういう希望をもっても全然いいと思うけどな‼』
Alさんの話を聞いていると、なんだか気持ちが落ち着いてくる。不思議だ。さっきまであんなに百面相して、虚しくなってたのに。
Al『それにーー』
Alさんは片している手を止めて、ボックスに腰掛けている私の方へと目を向けてこう言った。
Al『さっき会ったばかりだけど、Aは十二分に魅力があるぞ。特にさっき見せた笑顔なんて、男を落とす最っ強の武器だ‼存分に活かせよっ‼‼』
そう言って、またガッハッハッと笑いながら私の頭を今度優しく撫でてくれた。
私は、思ってもなかった褒め言葉に顔を赤くしていた。
Alさん、あなたも
女性の心をくすぐるのが
豪快だけど、お上手ですね。
その後もAlさんは、私の緊張をほぐそうとしてくれるかのように楽しい話を沢山してくれた。
『Al!』
突然、誰かがAlさんを呼ぶ。
その人が立ってるところは、少し薄暗くて姿をはっきりと見れない。
Al『おぉっ!やっと来たか‼なぎ、Niallが来たぞ‼』
心の準備も整っていない。
Alさんの言葉に、ほぐれていた緊張が戻って来てしまった。
奥から姿を現したのは、
先程までステージに立っていた
Niallだった。
また、あなたと
逢うことができました。
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作者名:Zuu | 作成日時:2017年6月24日 23時