「温愛」Warmth LOVE ページ30
…
ヌナが俺に何も言ってこないことが何よりの証拠だ。って自分に何度も言い聞かせた。
ヌナを探すことはなく、姉貴にヌナの居場所を聞くこともできなかった。
きっとヌナは今も幸せで、あの頃付き合っていた彼氏は旦那になって。
その旦那の子も無事に産まれて幸せに暮らしているはずだ。
俺のこともとっくに忘れて、あの頃と変わらず幸せを継続しているに違いない。
そう思い込むことしか俺にはできなかった。
…
D「ジヨンヒョン？彼女と待ち合わせですか？」
「テソン？どうしてここに？」
声のした方に目線をずらすと目の前のツリーを見上げる俺の横に立って、言葉を投げかける人物は紛れもなくテソン。
D「今日はクリスマスでしょ？僕は教会の帰りです。」
「毎年行ってるやつか。えらいなテソンは。」
D「クリスマスで街は賑わってますね。」
「…教会で後悔してることを話したら…俺も少しは楽になるのかな…」
俺の言葉に困ったように笑うテソンは、ツリーを見上げながら口を開いた。
D「少しでもヒョンの心が軽くなるように、祈ってます。」
「良いクリスマスを。」軽く会釈をして去っていくテソンの背中を見送ると、ふわっと背中が温かい体温に包まれた。
「10分遅刻だぞ。甘えたって遅刻には厳しいからな俺。」
「電車が遅れてたの！それならジヨンが迎えに来てくれればよかったのにー！」
「ツリーの前で待ち合わせしたい。って言ったのはおまえだろ？笑」
腕を緩めてにひひ。と笑う彼女の息は白く、この寒さのおかげで鼻は赤かった。
あの日の夜、家に帰ってきたヌナの鼻も赤かったっけ。
…ってふとしたことを思い出す。
Aヌナ、ごめん。
約束は守れなかった。
”ジヨンが後悔しないって約束してくれるなら。”
そう言って俺を受け入れてくれたのに。
俺の心はあの日から少しも成長なんてしていない。
自分で自分にうんざりしてる。
ほんと…呆れちゃうよな。
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yun(プロフ) - さあとさん» さあとさん、こんばんは！^ ^コメントくださったこともあるので覚えています( ´ ▽ ` )☆温かいお言葉ありがとうございます>_<細いけれど長くやっていけたらいいなと思っております^ ^また遊びに来てくれたら嬉しいです☆ (2018年9月2日 4時) (
レス) id: 0dc5e1ac51 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - こんにちは。多分初期の読み手やと思います。私はyunさんのお話好きです^ ^また、書きたくなったら描いてくださいね。待ってます(^^) (2018年8月2日 8時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
yun(プロフ) - 向日葵さん» 向日葵さんこんばんは〜^ ^コメントありがとうございます☆そうなんです！BLACKはじよんさんの少し歪んだ愛情を表せればいいなぁって思ってます(･∀･)女々しくて鬱々としたジヨン意外と好きなんですwww嬉しいお言葉ありがとうございます☆感謝☆ (2016年12月18日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 初めまして！BLACK、好きです。メンヘラ気味の病んでるジヨンさんが萌えます。リアルな彼の、鬱々とした重苦し……いや、深ぁ〜い愛情が根底にあるので、読んでて気持ち引っ張られまくります。結構読み返してます。ありがとうございます！ (2016年12月16日 22時) (レス) id: 9a303482d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ゆみこさん» ゆみこさんこんばんは＼(^o^)／！いつもいつも優しいお言葉くださってありがとうございます(´;ω;`)!!ハッピーエンドがBLACKで書けるかは謎ですが、また更新しますね(`･ω･´)☆ (2016年5月9日 0時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
x他1人 | 作成日時：2016年3月13日 0時
