「浸愛」Erosion LOVE ページ12
Aと出逢ったのはもう3年も前。
お互いに恋に堕ちたのは一瞬だった。
Aには大切な人がいて…
だから、正確には恋に堕ちたという表現は的確ではない。
でも。
確かにあの日俺たちは恋に堕ちたんだ。
”もっと早く出逢えばよかった。”
何度そんなことを思っただろう。
世間では絶対に許されない関係。
そして、この俺がこんな関係を続けていることのリスク。
それを考えたら、こんな関係早く終わらせなきゃいけないのに、終わらせることなんてできない。
そんなことで終わらせられるくらいなら、もうとっくに終わってる。
Aが何もかも捨てて、俺のところにこれば全てを捨ててでも受け入れるのに。
そんな腹くらいとっくの昔にくくってるのに。
「ずるい女だねAは。こうやって俺とこっそり逢うくせに、頭の中はあいつのことでいっぱいなんだろ？」
「ちがう…そんなことない。」
「旦那とはいつしたの？」
「してない…」
「嘘つき。」
「嘘じゃない！あたしにはジヨンだけ！」
俺が意地悪を言うと、必死になるから。
そういうところが可愛くて。
俺だけって言葉がもっと聞きたくて、苛めたくなるんだ。
「俺に逢いたかった？」
俺の言葉に戸惑いがちに頷くA。
「じゃあAからして？いつもみたいに。」
ソファーに座ってる俺の上に遠慮がちに跨って。
そっと俺の頬に両手を添えて。
何度も何度も唇を合わせる。
「もっと。もっと舌使って。仕方忘れたの？」
「ジヨン、あんまり意地悪言わないで。そんなこと言うならもうしない。」
「じゃあ俺がしてあげる。」
「…んんっ…」
Aの頭を引き寄せると、さっきよりも深く唇が重なって、卑猥な音が部屋に響く。
俺の頬から首にするりと腕をまわしたら…Aの”もっとちょうだい”の合図。
Aの足を撫で上げると。
膝下までの黒のプリーツスカートからチラリと見えるAの白すぎる足。
この先の行為を想像して。
少しだけ震えるAに、俺の心臓がいつもドクッと音を立てる。
・
もっともっと。
人間は欲張りな生き物。
欲しいのは身体だけじゃなくて、Aの全て。
折れそうなくらいに抱きしめて、壊れそうなくらいに揺らして。俺の心を満たすように愛を囁いて。
２人だけの世界にどっぷりと浸かる。
今だけは…今だけは俺だけのA。
・
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yun(プロフ) - さあとさん» さあとさん、こんばんは！^ ^コメントくださったこともあるので覚えています( ´ ▽ ` )☆温かいお言葉ありがとうございます>_<細いけれど長くやっていけたらいいなと思っております^ ^また遊びに来てくれたら嬉しいです☆ (2018年9月2日 4時) (
レス) id: 0dc5e1ac51 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - こんにちは。多分初期の読み手やと思います。私はyunさんのお話好きです^ ^また、書きたくなったら描いてくださいね。待ってます(^^) (2018年8月2日 8時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
yun(プロフ) - 向日葵さん» 向日葵さんこんばんは〜^ ^コメントありがとうございます☆そうなんです！BLACKはじよんさんの少し歪んだ愛情を表せればいいなぁって思ってます(･∀･)女々しくて鬱々としたジヨン意外と好きなんですwww嬉しいお言葉ありがとうございます☆感謝☆ (2016年12月18日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 初めまして！BLACK、好きです。メンヘラ気味の病んでるジヨンさんが萌えます。リアルな彼の、鬱々とした重苦し……いや、深ぁ〜い愛情が根底にあるので、読んでて気持ち引っ張られまくります。結構読み返してます。ありがとうございます！ (2016年12月16日 22時) (レス) id: 9a303482d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ゆみこさん» ゆみこさんこんばんは＼(^o^)／！いつもいつも優しいお言葉くださってありがとうございます(´;ω;`)!!ハッピーエンドがBLACKで書けるかは謎ですが、また更新しますね(`･ω･´)☆ (2016年5月9日 0時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
x他1人 | 作成日時：2016年3月13日 0時
