予定は狂い出す ページ5
あれから、たこさんは何だかまた一段と、
ひどく気持ち悪くなりました。
何と言うか、優しさ、みたいな。
うわ、自分で言ったらより気持ち悪いですね。
まぁ怪我を直してくれているのは感謝していますが、
調子に乗っている様な気がします。
と言うか、帰らないんですかね?
「今日は天気がいいですよ、Aさん」
『呼ばないでくださいと言いましたよね』
「別にいいじゃないですか」
『不快です』
「えぇん…(泣)」
『…ここまではっきり言っているのに凝りませんね』
「こうなったら意地でも張り付いてやろうかと、たこみたいに」
『反吐が出ます』
「ふぇぇえ(泣)酷いですぅ(泣)」
『気味が悪い、気持ちが悪い、気色が悪いですね。』
「オーバーキルって知ってます??」
…早く諦めて、失望して、帰ればいいのに。
あなたがいると、私は変になるのです。
どう言えば分かりませんが、とにかく不快な感覚で。
…不快、なのかな。
「と言うか、今更ですけど親御さんはどうしたんですか?」
『…私は成人済ですので。親は知りません、出て行かれたので』
「…そうですか」
まぁこの方の唯一いいところは、私を憐れまないことですかね。
見下すこともない、同情している様な素振りもしない。
少しだけ、楽でした。
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作者名:徒花(腐女子) | 作成日時:2024年2月9日 0時