検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:6,502 hit

早く帰ってほしいのですが。 ページ3



こうして、たこさんと私の奇妙な同居生活が
始まりました。

たこさんは割とこちらと近しい発展段階の
異世界から来たらしく、すぐに馴染んだ様です。
私としてはこれならすぐに帰るんじゃないかと
思っていましたが、中々帰る方法が
見つからない様でした。
「まぁここで暮らすのもありだと思います」
そう言っていますが、冗談じゃありません。
人じゃないのと暮らすだなんて、今の段階でも
気持ち悪くて仕方ないのに。
大体この方、馴染みすぎなんですよね。
人じゃないくせに人みたいな真似事をして、
人の言葉を発して、気持ちが悪い。
早く帰ってほしい。

そう、今日の日記に気持ちを綴り、
パタンと閉じる。

「いや、だから俺は人なんですけど」

ふと背後から聞こえた声に、私は思わず椅子から
立ち上がった。
…びっくりした、心臓に悪すぎます。

『あの、入る時はちゃんとノックしてくださいと
言いましたよね、私』
「ノックしましたよ」
『返事がないのに入るとか頭おかしいんじゃないんですか』
「そこまで言う??いや、てか心配なんですよ。
この前なんて不審者に馬乗りされてたじゃないですか」
『あれは相手が強かったので運の尽きかなと』
「………人のシは皆平等です、けれど勝手に諦めるのは
どうかと思いますよ。それに自分自身の命なんですから
少しは大切にしたら如何です?」
『化け物に道理を説かれたくはないですね』
「だから人なんだってば」

…お説教なんていつぶりだろうか。

痛覚→←何やかんやで居候させることになりました



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
154人がお気に入り
設定タグ:2j3j , hsrb
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:徒花(腐女子) | 作成日時:2024年2月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。