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何やかんやで居候させることになりました ページ2



そう言って呆れた様にため息を吐く彼。
いや、ため息を吐きたいのはこちらなんですが。

「…あ〜、なるほど。かなり厄介ですねぇ。
信じて欲しいんですけど、俺異世界から来たんですよ。
生憎この身一つなので、どうか住ませてほしいんですが」
『異世界の方って厚顔無恥ってやつなんですか?
と言うかあなたをこの家に住まわせるも
何もありませんから他を当たってほしいです』
「えー…と、なんかこう、異世界の知識とか
ほしくないんですか?」
『知ったところで、なので』
「…本当に厄介だなぁ…」
『それに私の住んでいる地区はかなり危険ですから
生半可な力では生き残れませんよ』
「あぁ、それに関してはご心配なく。ヒーローですので。
何ならボディガード役として置いても良いんですよ」

しつこいな、と思った。
別に世界は広いのだから、探せばあなた一人を
匿ってくれる人くらい居るんじゃないですか?
知りませんけど。

『…あなた、変な方ですね』
「…まぁ、よく言われますけど」
『もう何だか面倒なのでいいです、割とこの家は
広いので私の部屋と台所以外は好きに使って下さい』
「急に投げやり…って、台所?」
『あなた、多分料理とか出来なさそうなので
勝手に使われておかしなものを作られても困ります』
「失敬な、そこまで酷いものは作りませんって」

『あ、後は…なんて呼べばいいんでしょうか』
「普通に星導とか、ショウとか?」
『いやあなたの名前をよびたくないので。
普段のあだ名とかありません?』
「えぇ…同期からはタコってたまに呼ばれてますけど…」
『じゃあたこさん、なるべくとっとと帰ってくださいね』
「そろそろ泣きたくなってきた」

早く帰ってほしいのですが。→←浴槽から這い出てきたもの



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作者名:徒花(腐女子) | 作成日時:2024年2月9日 0時

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