2リドルside ページ24
『着いたよ』
「……ここ？」
『そうだよ。立派な家だろう？』
「……」
そう言って手を広げるAの後ろには今にも崩れ落ちそうなボロ家だった
これは流石におかしいAは僕に黙っていたけどあの孤児院に毎月多額の寄付をしていたのを僕はあの女から聞いた
ほとんどはあの女の懐に消えていたけど多少は生活が楽になった
なのにAの家がこれ？？
「…」
『ﾆﾔﾆﾔ…』
「(Aのこの顔は何か企んでいる…)顔に出てるよ」
『え？』
「何か企んでるって」
『あちゃ！あまりにもリドルの反応が面白くて』
「はぁ…家はここじゃないんでしょ」
『いや、家は本当にここさ』
「もういいから…」
『ははは…門を潜ってみな』
呆れる僕の背中をAが押す
ボロボロのレンガ造りの門が近ずく
…通ってる時に崩れたりしないだろうかAならやりそうな気がする…
思わず僕は目を閉じると頬に当たる温かい風…
鼻を掠めた緑の匂いに驚く
『あれ？リドル目を閉じてるのかい？』
Aの言葉にゆっくり目を開けると最初に目に入ったのはAの顔その後ろにはボロ家なんてなかった
上品な一軒家が立っていた
綺麗に整理された庭には見たことのない植物が生え家の近くには温室のようなガラス張りの建物も見える
後ろを振り向けるば門の外は雪が降っているがここはまるで季節が違う暖かい気候…
「……」
『ははは！驚いたかい？いらっしゃいリドル。魔法使いの家に』
悪戯が成功したように笑うAに僕は言葉が出ない一体僕は何度この人に驚かされるのだろうか…
『さぁ、我が家を案内するよ。おいで』
「…すごい」
家に向かっていくAの後をそんな言葉しか出なかった僕は追った
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
