初対面 ページ1
ガヤガヤ…
…ガヤガヤ…
ここはロンドンのマグルの街
その街を私は完璧なマグルの格好に扮して歩く
本日の目的はマグル界で今絶賛人気のケーキを買いに行くこと
寄せる人の波をすり抜けようやく目当ての店にたどり着いた私はカランカランと耳障りの良い鈴の音を響かせて店に入る
「いらっしゃいませ」
清楚な店員の挨拶に少しにこりと笑いショーケースに並ぶ美味しそうな宝石に目を輝かせる
「お決まりですか？」
訪ねてくる店員に目移りしていた私はハッとして当初から心に決めていたケーキを指さす
『この新作のケーキを一つお願いします』
「かしこまりました」
店員は私の所望したケーキを綺麗な箱に包み素早く会計を終わらせた
「ありがとうございました」
私はまた一つ店員に軽く笑顔を送るとまたあの心地のいい音を響かせ店を出た
『やっと買えた。ここのところ仕事が忙しくてなかなか来れなかったけどついに…』
思わず漏れてしまった言葉に一人ふふと笑う
側から見たらとんだ変な人だが今はそんなことは気にならない
このケーキに合う紅茶は何かなとかテラスで食べるか暖炉の前で食べるかと私は浮れに浮かれていただから気付かなかったのか前から小さな塊が突進していたことに…
ドンッ
『「あ」』
グシャッ
『あぁ！！！』
「ﾋﾞｸｯ！？」
私の現在の格好は浮き足だった所にぶつかってきた塊に吹き飛ばされケーキは高らかに空を舞い馬車が走る道路に無残な方向で着地した
おそらくもう命は尽きただろうなぜなら目の前で馬車に轢き殺されたのだから…
『わ…私の…愛しの…レディ…が…』
「……あ、あの…」
地面に突っ伏したまま起き上がらない私に恐らく元凶である塊が声をかける
私はバッとその塊に目を移すとその塊は肩を大きく揺らした
「す…すみません…」
『え？』
「え？」
そこにいたのは恐らく６歳くらいの少年
黒い髪に長い前髪に隠された瞳もまた黒だった
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
