二代目crash！3 (ページ4)

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こわくないよ＿＿3 ページ4

園長「というわけで、今日からこのみどり幼稚園に新しいお友達が来てくれることになりました！お名前は、くろせらいくんっていいます。
皆は賢いから、らいくんに優しく、仲良くしてあげるのよ」

児童たち「はあい！」

雷「…。」

何度目のやりとりだっただろう、どうせ今回もおれを怖がったりケンカ売ってきたりするやつらがいて…けど今度こそはままを泣かせたくないから、何があってもガマンするんだって決めてた。

何よりここには、ままの昔ながらのトモダチが紹介してくれたところらしい。本当の妹みたいにずっとままがかわいがってきたトモダチの娘が通っていて、そいつの父ちゃんとおれの父ちゃんもずっと仲良くやってきてて。

けど、家庭を持ったからにはお互い大変で、なかなか会う機会にも恵まれなかったとか…なんとか。

雷(別におれは、この場所でも、ひとりでいい。…そしたら順番を待てなくて怒られることもなくなる、誰かをつい衝動的に叩いて、傷つけることもなくなる)

児童「ねえ、あそぼうよらいくん。」

雷「……いいって。…おれ、あそぶの向いてねぇし」

児童「なんでぇ？ほら、このヒーローのぬいぐるみでさ」

雷「…、いいっていってんだろ！」

気づけば、その男の子が渡してくれたヒーローのぬいぐるみは中を舞って地面に叩きつけられ…おれはそこで気がつく。やってしまったと。
　
児童「うわぁぁぁぁん…！らいくんが、クマレッド叩いたぁ！」

雷「…、あの、ごめん…な。」

児童「うわぁぁぁん…！センセ！せんせぇ！」

雷(なんでおれは、いつもこうなんだ。)せっかくのトモダチをまた、失った。素直に遊べばよかった、なんて唇をかみ切ったその時

A『＿＿＿…あの、どうしたの？どうしてまーくん、泣いているの？』

保育園の先生に泣きつく児童を見てか、紅葉のクッションを抱えた小さい背丈の女の子が近づいてくる。

＿＿＿何故なのだろう、その女の子に既視感があった。

どこかで見たことがある。…父ちゃんと映っていた緑の髪をした男に、よく似ている気がした。

もしかして、ままがいってた「とっても可愛い子が、雷に会ってみたいんだって。お友達になってくれるって」…と言ってた子だろうか、直感で思った。

児童「Aちゃん、こいつに話しかけたら駄目だよ…！いじめられるよ！」

雷「…っ、…。」

A『＿＿＿だいじょうぶだとおもうよ、だってらいくん、やさしい目をしてるもん。』

雷「＿＿＿…！？」