俺の国に来た観光客【d！】 (ページ27)

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小学校の時のリコーダーはマジで苦手だったページ27

ショッピ side

今日もAを見つけられなかった
コネシマさんは諦めずに探せと言ってくれたが、もうここまで来るともうこの世には居ないのかもしれないと気分が沈む

最近はストレスのせいか煙草を吸うペースが早くなってきた

shp「あ……煙草なくなってもうた、買いに行こ」

トントンさんに連絡をして煙草を買いに城下町に出た

城に出てすぐの広場にやけに人だかりが出来ていた

何があったんや……？

そう思い近付いてみると、聞こえてきたのは笛の音色

ドクンと大きく心臓が高鳴る

フルートではない、リコーダーの音

だけどこの曲は、俺がブリオ国で聞いた曲の

タイスの瞑想曲だった

shp「ちょ、ちょっとすいません！退いてください！」

俺は人混みを掻き分けて笛の主の元へ急ぐ

そこにあったのは

うさぎの被り物を来た少年

『………あ！ショッピ君！来てくれたんだねぇ』

その声は少し掠れていて
服も体もボロボロで、最後に会った時よりやせたA

『リコーダーは苦手だなぁ。やっぱりフルートじゃないといつもの音色が出せないや』

shp「Aｯｯ……！！めっちゃ探したんやぞ！！」

俺はAに思わず抱きつく
決してショタコンにはなった訳ではない、断じてﾎ○でもない

『あるぇ？ショッピ君、もしかして泣いてる～？』

shp「なっ、泣いてません！！
……兎に角、城に行こうや」

『うん、分かった』

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A side

半年前

『いってぇ！瓦礫いってぇな！！』←

乗っかってる瓦礫を思いっきり蹴って息を切らしながら瓦礫の中から脱出する

瓦礫痛いわ、台湾の足つぼマッサージより痛いかもしれん←
足つぼマッサージ経験した事ないけど←

『わぁい……コレはすげぇな、何にもない』

大きな城があったはずの此処には、瓦礫だけが地面に転がっているばかりだった

すげぇなグルッペン氏(小並感)

『さて、と…ドルチェ…って、居ないんだった』

辺りを見回してもドルチェの姿は見当たらない
俺の指示通りちゃんと逃げてくれたのだろう

『どーしようかな、これから……取り敢えず我々国にでも行くか、旅行気分で』←

瓦礫を掻き分けてボロボロになって所々穴が空いている被り物を被って国を出る

我々国はもうすんごい大きくて、ブリオ国が潰れる前は隣国になってたね
でも我々国の本城？は国のめっちゃ端っこだからショッピ君の元に行くのは大変

半年かけて歩いてようやく城下町に着いたよ！やったね！