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【急募】フルートの磨き方 ページ26

ショッピ side


我々国VSブリオ国の戦争は

我々国の快勝だった

その夜、我々国幹部で勝利を祝う宴が行われた
正直、あまり良い気持ちではない

大切な友人が消えたのだから

他のメンバーに俺が楽しく無さそうなのをバレては申しわけないのでお酒とフルートを持ってベランダに出た

此方が沈んでいるにも関わらず持ってきた銀のフルートは月に反射してキラキラと輝いている


shp「フルート……磨いた方がええんかな」


この独り言も空に消えてしまう

城でAと再開した時、Aは被り物を脱いでいた
初めて、顔を見た
グルッペンさんよりも深い、紅い眼
その眼は何処か寂しそうで、儚げだった
とても、美しいと感じた

そこまで思い出して、瓦礫に埋もれていくAも思い出して、耐えられなくなって煙草に火をつける

ふぅ、と紫煙を吐き出すと、気持ちが少し落ち着いた


kn「なんや、此処におったんかいな」


shp「………コネシマさん」


kn「皆探してるで〜?ショッピ君どこ行ったんやー!!って
……あの城のガキの事か」


shp「はい……ちょっと辛くて……すみません」


kn「ええよええよ、人が感情移入するのなんて当たり前や」


コネシマさんはそう言って煙草に火をつけ、紫煙を吐いた


shp「でも、あの時俺が瓦礫の中に飛び込んで助けていれば……っ、Aは……死なへんかった……!」


kn「何言っとるんや、お前
仮にも友人やろ?何で勝手に友人殺してんねん」


shp「……でも」


kn「でもやない、彼奴はフルート取りに行く言うとったやん
彼奴は絶対生きとる、彼奴を信じて探せや」


shp「……はい」


kn「……なんか素っ気ない話になったな!そろそろ戻らんと、皆が心配するで!!」


コネシマさんの明るい声に続いて俺はお酒とフルートを持ってホールに戻る

酔った先輩方に怒られたが、そんなのは気にしない

明日から、Aを探しに行くんや……!


次の日から俺は、ブリオ国に直ぐに言って城の中でAを探した
崩れた城の後処理をしている兵士に聞いても、そんな子供は見ていないと首を振るばかり

見つかったのは、国王とマルチァーレの死体のみ

それからずっとAを探し続けたが、見つからない









Aを探し始めて、およそ半年が経過した

未だにAは行方不明のままである

小学校の時のリコーダーはマジで苦手だった→←ゲームとかでの制限時間あるやつはどう頑張っても苦手



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アイン(プロフ) - ありがとうございます (2020年8月23日 22時) (レス) id: 508fbffb8a (このIDを非表示/違反報告)
アイコス - ありがとうございます! (2020年8月23日 15時) (レス) id: bed363e7dd (このIDを非表示/違反報告)
えす野良(プロフ) - パスワード解除しました〜!遅くなってすみませんー! (2020年8月23日 13時) (レス) id: 889e80655a (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷかくらげ(プロフ) - あの...パスワードが分からないので教えて頂けませんでしょうか? (2020年8月23日 12時) (レス) id: 1a3e7e6b44 (このIDを非表示/違反報告)
アイン(プロフ) - もし良ければ続編のパスワード教えてください_○/|_ 土下座 (2020年8月23日 11時) (レス) id: 508fbffb8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えす野良 | 作成日時:2020年8月1日 15時

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