指揮者5 ページ16
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「いやだから、間違いなく死ぬってコレハ。絶対に死ぬね」
「そう言うな善逸、柱付きの作戦なんだぞ?そうそう間違いが起こるはずはない、何か考えがあるんだろう」
「だってよお炭治郎、俺等以外ほとんどまともに鬼と戦ったことある奴いないんだよぉ!だからって俺等四人でこなせるような数でもないしさぁ、一辺に襲い掛かられたら絶対無理だってぇ。あーもー、禰豆子ちゃんも置いてけって言われるし…」
「道が幾つもあるから皆で分けるって言ってただろう?そんなに敵も大勢固まっている訳じゃないと思うよ。基本鬼は単独行動だからさ」
「俺は山の王だからな!ここにいる奴等全員ぶっ倒してやるぜェ!」
「ぶっ倒せてたまるか!どんだけの数この山にいるか麓の会議で聞いてなかったの!あ!そういやめっちゃ寝てたじゃん伊之助、ねえ、お前寝てて聞いてないだけじゃんねぇえ!」
「いや、兄貴は間違ってない」
「玄弥、何かわかるのか?善逸程じゃあないけれど、実は俺もこの布陣良く分からないんだよな」
「俺、銃使うだろ?…刀と違って遠隔武器だから、いちいち周りの地形とか調べなきゃいけない。だから今回もこの辺りの地図見てたんだ。
村に続く道は多いけど、長い一本道ばかりで分かれ道はほぼない。そんな中で少数精鋭で進んだら、当たらなかった道に鬼が沢山いたらそのままになっちまう。だから大人数で仕掛けてるんだと思う。
それにさっきから会う鬼もそこまで強くないから、わざと下の奴等に戦わせてるんじゃないかな。ほら、実戦は訓練より断然経験詰めるって、誰か言ってたろ」
「グワハハハ、猪突猛進!良いぜぇ丁度良い、俺が全部の道を突っ走ればいいんだろ!!」
「だぁから不可能だっての!何?この馬鹿でかい山を縦に何往復する気なの?何本道があると思ってんの!?それに玄弥もさぁ、あのおっさんがそこまで考えてるはずないじゃんか絶対弱い奴叩き出す気だよぉもぉお」
「俺の兄貴を侮辱すんな!ぶっ殺すぞ!!」
「また!?これ何回目!?」
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作者名:aka | 作成日時:2020年1月8日 9時