流感日和6 ページ11
「…上等だァ、手前なんざ秒で始末してやるから、表出ろや!」
「厭だね、俺はこれから薬飲んでAさんと昼寝すんだから!兄貴はどうせもうすぐ任務があんだろ!」
「ハッ、残念なことに俺も徹夜明けからの休日でなァ、暇な手前と違って貴重な柱の休養期間なのよ。だからAの隣で昼寝すんのは俺。手前は廊下」
「んな、病人に横暴すんなよ!」
「黙れェ、廊下如きでウダウダ言わねェ位鍛えるこったなァ」
嗚呼、自分も小さい頃よく下の弟妹達と言い合いしていたなあ。それでよく両親に宥められてたっけ。生きていたら皆、こんな感じなのかな。…もう少し口は良いと思うんだけどな。
やっぱり私もおかわり貰おう。
***
後日、しっかり感冒が伝染った不死川(兄)があまりに胡蝶製のにがい薬を嫌がるので、自分の幼少期に飼っていた犬を思い出しておはぎに包んで渡したら、その日一日口聞いてくれなかった。
その後ののびに延びた手合わせの時の殺気立ち様といったらなかった。
早く治ったのだから勘弁して欲しい。
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弟と主人公がぶっ倒れた結果、面倒見のいい兄ちゃんゲージが吹っ切れてスパダリと化す風柱が書きたかった
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作者名:aka | 作成日時:2020年1月8日 9時