苦くて、甘い。 (ページ43)

今日:12 hit、昨日:42 hit、合計:440,935 hit

＊43 ページ43

2人、付き合ってるのかな。

ここのお祭り...

うちの学生結構来るのに。

「...絆創膏、

ありがとうございます」

私、ちゃんと笑えてる？

あのキスで浮かれてたのは

私だけだったんだ。

........バカみたい。

玉「.....立てる？ほら、手..」

玉森先生が

手を伸ばしてくれたけど、

思わず────

「.......っ、いりません」

払い除けちゃった。

玉「え？ちょ、」

「.....お邪魔しました、

失礼します。」

玉「.....は？待っ...！」

足痛いのなんて、

もうどうでもよくて。

思いっきり走った。

.

花火、始まっちゃった。

真子たちに連絡しなきゃ

「.......あ、」

電波、悪いのかな。

電話繋がんない。

一回立ち止まったら

足痛くなって、歩けなくて。

人がいない石段のとこ

ちょこん、て座った。

「.....ふ、っう...」

なんで、こんなことに

なっちゃったんだろ。

こんな形でなんて

会いたくなかったのに。

先生のバカ、バカバカバカ。

「.......キスなんて、

っ、誰にでもするんだ....」

きっと、そうなんだ。

あのときのキスは気紛れで。

先生は片瀬先生が────

大人っぽくて、美人で

英語話せて.....敵わない。

私に無いものばかりで。

せっかくメイクしたのに

涙が溢れて、止まらなかった。