苦くて、甘い。 (ページ33)

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その日の夜に

お母さんに話してみたら

"え？スタイリスト？？

あらやだ～素敵、オシャレ！"

って、それから

"お母さんの知り合いに

有名なスタイリストさんいるの

今度紹介してあげるわね～"

って、すんなり。

お店、いいのかなって

その話してみたら

全然いいのよ、って笑ってた。

＊＊＊＊＊＊＊

真「お願い！Aも来て～」

「....でも私なんもできないよ？」

真「大丈夫大丈夫。

ドリンク作ったり、

おにぎり作ったり...ね？

専門的なこといらないから(笑)」

テストも終わって

明後日から夏休み。

真子に頼まれてるのは

バスケ部が夏休みに

入ってすぐに行く、

最後の調整の合宿に

手伝いに来てほしい、ってことで。

なんでも元々

マネージャーさんが

2人しかいなくて

なのに一人が熱中症で

入院にまでなっちゃったみたいで

人が足りないみたい。

何もできないかもだけど

それでも良ければ、って

そう伝えたら

真「Aありがとう～

日程とかは一応紙渡しとくけど

なんかわかんなかったら

光くんにでも聞いて！

勿論、私でもいいし。」

「....え？光？」

なんで、光なの？

真「うん。だって

光くん男バスでしょ？(笑)

あ、玉森先生もいるし...

Aそっちも頑張ってね。」

真子に渡された紙には

"バスケ部合同合宿"の文字。

え？男女合同なの？？

真「ま、ほんとに

追い込みの合宿だから

ちょっと雰囲気とか？

ピリピリしてるかもだけど

Aは普通にしてて

全然大丈夫だから(笑)」

そう言って、

じゃまた明日ねって

部活に行っちゃった。

「4泊5日....」

そりゃ、練習メインで

大会前の調整って言われれば

なんとなく

雰囲気は察せるけど....

ほんとに、大丈夫かな。