苦くて、甘い。 (ページ27)

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太輔が、今日ありがとって。

律儀にお礼の電話なんて

ほんと、こういうとこ

きっちりしてる(笑)

「ふふ。太輔格好よかったよ～

女の子達きゃーきゃー言ってたし(笑)」

藤『ばーか。

何言ってんだよ(笑)』

なんて、ふざけてみたり。

太輔と話してると

今の状況すら

なんか忘れられそう。

でもやっぱ、相談したい。

「......ね、

ちょっと聞いてもいい？」

太輔に、話してみた。

この前のキスマークの件以来

先生を避けてたこと。

昨日、光に言われたこと。

で、現在のこの

ワケわかんない状況も。

したら太輔、黙っちゃった。

「......太輔？」

呼び掛けても、無反応。

えーー、ちょっと

まさか引いた？てか、寝た？？

「ねー、寝ちゃったの？」

藤『寝てない。』

「あ。もう無視しないでよ(笑)」

藤『.......今、2人きりなの？』

「へ？あ、うん...」

先生今はお風呂だけど、

ってそう言ったら

太輔が『マジで泊まり？』って

ほら、やっぱりおかしいんだ。

「やっぱ、変かな...」

藤『いや、うん...

先生も男じゃん？危なくね？』

「......でもさ、

彼女いるんじゃない？

だってキスマーク

つけられるような

相手なんて.......、あ。」

リビングのドアが開かれて

先生が、入ってきた。

────て、え？

.

玉「ねー、着替え

置いといてって言ったじゃん。

......ん？電話中？」

「っ、//」

タオル腰に巻いてるけど

ほぼ、裸じゃん.....//

藤『......A？』

「あ、う....//

た、太輔....助けて...」

藤『え？どうした？』

太輔が何かあった？って

心配してくれてるけど

近づいてきた先生に

心臓がばくばくで

声が────出ない。

玉「.......太輔？」

「あ、ちょっ.....」

玉「電話もいいけど、

着替えちょうだいよ

風邪引いちゃうじゃん。」

そう言いながら

私から携帯をとって

玉「あーー、藤ヶ谷？

この子ね今忙しいから

またね？」

藤『は？先生、マジ...』

玉「マジ。...悪いけど

───俺のだから、諦めて。」

そう言って

電話、切っちゃった。