愛ﾉｶﾀﾁ (( member )) (ページ2)

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「俺のも、ｼて。」

汗をかいた額。
何かを必死に訴えるかのような、哀しい瞳。

･･･安と、なんかあったんかな。

なんだか、ﾑｼｬｸｼｬして。
ｿﾚを乱暴に引っ張りだすと驚いたような顔を見せる大倉。

なんやねん、俺は安の代わりなんか。
代打なんか。

俺は結局、大倉の一番にはなられへんのか。

要らない考えを取り払って、
今を楽しもうなんて、ﾊﾞｶなことを考えて。
ｺｲﾂと、出来るだけで充分だ、贅沢だ。

大倉を、口の中で踊らせたﾄｷの、その声が、貌が、俺の心を満たしていく。
どうして今、大倉と俺がｼているのかは知らない。
どうせ、酔った勢いなんだろう、と。
分かっているのに、ｺｲﾂには、大事な奴が居るのに。

心が、黒く染まっていくのを感じて、なんだか、切なくなって。
一番になりたくて、悔しくて、苦しくて、

焦った俺は、大倉の中に自分自身を挿れる。

「んんっ･･･信ちゃ･･･ｯ」

一際大きな声に誘われて、腰をゆっくりと振る。

「信ちゃ･･･ｯ出そぉ･･･んぁｯ･･」

ﾓﾉを押さえても、もう遅くて、
指の間からは白い、見覚えのあるものがﾄﾞﾛﾄﾞﾛと流れだす。

俺で、気持ちよくなってくれてるんだ、と思うと。
どうしようもなく、嬉しかった。