寄生虫の学校

§ 01 ページ2

数年前の事だった。







“ある一枚のメモ帳”を引っ越す前夜に鞄の中から出てきた。





メモ帳には、ある人物たちの名前が書かれていた。




その人物たちの名前が“瀬戸 リン”と“七瀬 悠斗”...そして、黒く塗り潰された“●●●の儀式”と言う文字どおりの異質な感じに思えた“メモ帳”だった。



花梨と私は、ﾌｯと記憶を呼び起こすようにﾊｯと合わせ鏡のように二人が見つめ会う。



「このメモ帳...あの時、白骨化した遺体の右手にあった筈なのに...。」



そう言うと恐る恐るメモ帳に描かれている名前を見ると...



「...えっ...嘘...っ...。」




“七瀬 悠斗”と刻まれていたのだった。




二人は、思わず強い吐き気に襲われた。







数分後、気持ちを落ち着かせて“とあるページ”を開き“七瀬 Aの真実”を知った。




花梨と未来は、次の日には遠くへと“引っ越し”てカウンセリングを受けることになった。





心の傷を治療する為に“住み慣れた街”から離れていた。



その様子を“七瀬 悠斗”は、林から見ていた事に私達が気付いてなかったまま3年の時が経過した。

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