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「…はい、とりあえず連絡事項は以上です。あと、席替えはしないのかってみんながしつこく言うので、今からします」
HR中、先生が連絡事項を淡々と伝える中、クラスの大半が怠そうに話を聞いていると急にそう告げられた
その瞬間、クラスが静かになったかと思えば次の瞬間には一気に賑やかになった
「やっとかよ〜！」
「何で今なんだろうね？」
「俺、一番後ろがいい！」
なんて口々に言いながら周りはすごく盛り上がっていた
かくいう私も内心テンションが上がっている
「あみだくじで決めるから、好きなところに自分の名前書いて回してね」
そう言っている先生の声もほとんど聞こえないくらい教室はうるさかった
…席替えってなんかワクワクしちゃうから仕方ないよね
「え〜、席替えかあ…俺は今のままでもええのに」
「…私は早く席替えしたいよ」
少し残念そうな顔をしている純喜を見たって、早くこの席から離れたいと思う気持ちに変わりはなかった
それは純喜と離れたいとかじゃなくて…
「はい」
純喜と話していると後ろから肩を叩かれ、紙を差し出された
「…あ、りがと」
平然とした顔で紙を渡してくる白岩に若干苛つきつつも、近くに白岩が居ませんように(あと近くに紗季がいますように)と願いをこめて、紙に自分の名前を書いた
「自分の場所分かった？じゃあ移動してね。他のクラスは普通にホームルームしてるはずだから静かにね！」
先生がそう言うとみんな一斉に移動しだした
「Aどこだった…ってうわ、すごいにやけてる…」
「ふふん。聞いて驚け！なんと一番後ろの窓際なのです！」
「え、Aにしては珍しいじゃん！大体席替えしたら教卓の前に行くのがお決まりなのに」
「でしょ！？これは幸運の女神様が微笑んでくれたんだよきっと…」
「良かったじゃん！ちなみに私はAの2つ前だよ」
「本当！？前より近いじゃん！嬉しい〜！」
「私も嬉しい！…Aの隣は誰だろうね」
そこまで言われてハッとした
珍しく一番後ろの席になれたことに浮かれていたけど、まだ隣が誰かを把握していない
…いや大丈夫
幸運の女神様は私に微笑んでくれるはず…！
目を閉じてそう祈っていると、ガタンと物音がした
恐る恐る横を向くと…
「何で…」
…終わった
何でよりによって今、一番隣になりたくない人が来るのだろう
「…よろしく」
「ああ…うん」
こんなことになるなら教卓の真ん前で良かった…
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咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！！だいぶお待たせしてしまいました…これから少しずつるきくんのターンが増える…はずなのでよかったらまた見ていただけると嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2022年5月9日 21時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - つ、ついに…！！！るきくんのターンが…！！！待ちに待った展開がきそうで思わずコメントしてしまいました(>_<)立て続けにお話更新してくださって嬉しいです♪応援しています^_^ (2022年5月8日 22時) (レス) @page28 id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとっても嬉しいです…！瑠姫くんの気持ちも少し先にはなると思いますが、書く予定ですので待ってていただけると嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして！お話とっても面白いですね^_^るきくんが本当はどう思っているのか気になります。無理せず、作者様のペースで更新してください！楽しみにしています^_^ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年12月26日 22時
