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「荷物、持とうか」
「わあ！？」
「足、良くなったの」
「ひっ…！」
「何かあったらすぐ言って」
「…！」
「はあ…」
「なに？どしたの、ため息なんてついて」
「あ、紗季…」
無意識のうちにため息が出ていたようで、紗季は不思議そうに私の顔を見ていた
「いや、別に大したことは…」
「ふうん…？」
そう、別に大したことは何もない
ただこの頃、白岩が妙に話しかけてくる気がする
…しかも決まって周りに人がいない時
勘違いしてほしくないのだが、これは決してみんながいる前で話しかけてきてほしいと言うわけではない
なんならこのため息は、よくそんな周りに人がいない時ばかり狙えるなという感嘆からである
「ため息ついてるとこ悪いけど、先生がお呼びだよ〜？一体何やらかしたの？」
「え゛っ」
どうしてこういう時って面白くないことばかり重なるのだろう
・
放課後になってすぐ職員室へ行くと、担任の先生が待ち構えていた
…そういえばこないだ行われた小テストの結果がすこぶる悪かったんだった
小テストの存在を忘れていて勉強なんてしてなかったから、点数悪くても当然だと開き直っていたのが良くなかったのか、軽いお説教をされた
「…忘れてたにしろ、もう少し点数取れるように頑張ってほしいな」
すごく怒ってるわけじゃなさそうだったけど、建前上こういうこともしなきゃいけない先生も大変だなあ、なんて他人事のように思いながら話を聞いていた
「おっと、もうこんな時間か。長いこと話してごめんね？でも勉強はちゃんとしましょう」
「…はーい」
「わー、遅くなっちゃったな」
小テストの話から派生して、先生とはなんだかんだ色々な話をした
廊下を歩いていると外からは部活をしている人たちの声がよく聞こえるし、微かに吹奏楽部が演奏している音も聞こえてきた
図書室で当番してる時と聞こえる音はほぼ同じなのにまた違うように感じて、なんだか少し不思議な気分だった
「………」
「ん…？話し声…？」
不思議な気分に浸りながらゆっくりと歩いていると、少し先にある空き教室から声が聞こえてきた
どうしてかは分からないけど、その教室に近付いてはいけないような気がして足を止めた
「……先輩のことが好きです！
付き合ってください…！」
「わぁ…」
この時、私はきっと早く立ち去るべきだったんだ
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咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！！だいぶお待たせしてしまいました…これから少しずつるきくんのターンが増える…はずなのでよかったらまた見ていただけると嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2022年5月9日 21時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - つ、ついに…！！！るきくんのターンが…！！！待ちに待った展開がきそうで思わずコメントしてしまいました(>_<)立て続けにお話更新してくださって嬉しいです♪応援しています^_^ (2022年5月8日 22時) (レス) @page28 id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとっても嬉しいです…！瑠姫くんの気持ちも少し先にはなると思いますが、書く予定ですので待ってていただけると嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして！お話とっても面白いですね^_^るきくんが本当はどう思っているのか気になります。無理せず、作者様のペースで更新してください！楽しみにしています^_^ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年12月26日 22時
