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「…人間関係って難しいよね」
隣にいる彼が不意に喋り出して、ぱっと横を見た
「あ、これは独り言だから」
「…え？」
「大きな独り言だけど、気にしないでね」
そうは言われても、気にするなというのは無理では…
「…るっくんはね、正直に言うと最初はすごくとっつきにくい人だなあって思ってた」
優しい顔で、声で彼は話し始めた
「整った顔立ちで、周りから王子なんて言われてて。隙のない子なのかな、なんて思ってた。だから人見知りって知った時は驚いたんだよね」
でもなんで、独り言の内容が白岩の話なんだろう
…さっさと仲直りしろってこと？
「るっくんがね、楽しそうに話をするのはサッカーの話をしてる時と、…好きな子の話をしてるとき。まあ、好きな子の話が出来るようになるまで結構時間かかったけど。…その時だけはすごくキラキラした目で、俺にも笑顔で話してくれた。そんなるっくんが好きになる子ってどんな人なんだろうって思って聞いたけど、やっぱり教えてくれなくって。でもよーく見てると分かったんだ」
なんで、こっちをみて微笑むんだろう
「だって他の人を見るときと、明らかに違うんだもん。意外とわかりやすいんだなあって思って、なんか親近感わいたんだ」
「…何が、言いたいの？」
「ううん、なにも。これは独り言だから」
「…はあ」
…独り言と言いつつ、絶対私に向けて言ってるよね
「でも、Aちゃんに一つだけお願いしよっかな」
「…なに」
「るっくんのこと、見てあげて」
「…？どういう意味？」
「いつもAちゃんの前で見せる表情だけに囚われないで欲しいなって」
…なんだかこの人は難しいことを言う
「難しいことを言うね」
「そうかな？」
「そうだよ。白岩は私の前ではいつも不機嫌そうな顔しかしてないし、冷たくあたられることも多いし。多分、私のこと、嫌いなんだと思う」
「…そっか」
「…否定も肯定もしないんだね」
「だって俺にはるっくんの気持ちは分からないから。こうなんじゃないかなって推測はできるけど、本当の気持ちなんて本人以外の誰にもわからないからね」
「それはそうだけど…」
『でもどう考えたって白岩は私のこと、嫌いだよ』
そう喉まで出かかった言葉を飲み込んだ
彼の表情を見て、それは言うべきではないと思ったから
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咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！！だいぶお待たせしてしまいました…これから少しずつるきくんのターンが増える…はずなのでよかったらまた見ていただけると嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2022年5月9日 21時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - つ、ついに…！！！るきくんのターンが…！！！待ちに待った展開がきそうで思わずコメントしてしまいました(>_<)立て続けにお話更新してくださって嬉しいです♪応援しています^_^ (2022年5月8日 22時) (レス) @page28 id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
咲彩(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとっても嬉しいです…！瑠姫くんの気持ちも少し先にはなると思いますが、書く予定ですので待ってていただけると嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして！お話とっても面白いですね^_^るきくんが本当はどう思っているのか気になります。無理せず、作者様のペースで更新してください！楽しみにしています^_^ (2022年1月2日 23時) (レス) id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年12月26日 22時
