58 ページ9
「佐藤は俺のことずっと友達としか思ってないかもしれへんけど、俺はずっと好き、やった」
それは私のセリフ、だよ
「昔からって…」
「小学校の頃、から…ずっと」
「嘘！だって小学校の頃、私が純喜のこと好きって噂流れた時すごく嫌そうにしてたじゃん！」
「は？！そんなん恥ずかしかっただけに決まっとるやろ！小学生男子がそんな素直に好きとか言えんやん！」
「中学の頃だって、学年で1.2を争う綺麗な子と付き合ってた！」
「それは向こうにどうしてもって言われたからや！周りからの圧もすごかったし…結局すぐ別れた！」
「高校の時だって！部活の先輩マネージャーと付き合ってるって聞いたし！」
「それは周りが勝手に噂しただけで付き合ってへんわ！」
「なんで…」
もうわけわかんない
「中学、高校の時くらいから意識しすぎてあんまり喋れんくて…そのまま大学も別々になって会うことも無くなってしまってずっと後悔してた。こんな思いするなら気持ち伝えとけばよかったって…」
純喜は俯いてそう言った
「だから大人になって佐藤に会えた時、運命やと思った。神様がチャンスくれたんやって。ちゃんと伝えな俺は一生後悔するって、そう思った」
真剣な眼差しでこちらを見つめる純喜を直視できない
「佐藤は、俺のことどう思っとる…？」
そんなの…
「私だって昔から…す、きだった…」
そう言うとなんだか泣けてきて
「なんで泣くん…？」
「私にも、分かんない…」
何故か涙が溢れてきて止まらない
「A」
急にそう呼ぶの、ずるい
「俺はAのことが好きや。俺と、付き合ってくれますか…？」
私は頷くのが精一杯だった
純喜は優しく微笑んで私をそっと抱きしめた
「やっと、Aをこうやって抱きしめられた…」
純喜の温かさにほっとして私も純喜の背中に手を回した
「ありがとう…一生大事にするからな」
「うん…私も」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲彩(プロフ) - みるきーさん» 嬉しい感想ありがとうございます！そう言ってもらえてとっても嬉しいです…！読んでくださってありがとうございました！！ (2021年9月17日 18時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - ドキドキとキュンキュンが止まりませんでした。ふたりが笑顔になれて良かったです！ (2021年9月17日 14時) (レス) id: a74b0e4aef (このIDを非表示/違反報告)
咲彩(プロフ) - nanakoさん» お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけてすっごく嬉しいです！！読んでくださってありがとうございました！ (2021年8月25日 11時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - 最高でした。純喜が純喜すぎてキュンキュンしてなけてきました。 (2021年8月25日 8時) (レス) id: 1c76470b40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月22日 21時
