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「佐藤ー！」
遠くから、いつも通り大きな声で純喜が私を呼ぶ
今日はなんだろう…
質問されることには慣れたけど、大きな声で呼ばなくたって聞こえるから、出来ることなら大声はやめてほしい
…ほら、女の子に睨まれてるじゃんか
「…どうしたの？」
「これ、他部署の人から預かってきた！佐藤に渡しといてくれって！」
「これ…」
それは作業を進めるにあたって必要なものだから、と他部署の同期に催促しておいた資料だった
これがないと作業が進まなかったから、持ってきてくれたのは素直にありがたい
純喜の方を見ると褒めてくれと言わんばかりにこちらを見ていた
「ありがとね。すごく助かったよ。」
そう言うと、純喜はぱあっと顔を明るくさせた
「でも、そんな大きな声出さなくても聞こえるから、もっと小さい声でも大丈夫だよ？」
こう言うと、今度は少しシュンとした表情になった
私の言葉１つでくるくると変わる表情が面白くって
昔から表情豊かだとは思っていたけど、それは今も変わらないみたい
見てて飽きないな純喜は
「…ごめん、うるさかった？」
「いや、うるさいと言うか周りの人たちもびっくりしちゃうから、もうちょっとだけ声小さくしてくれたら嬉しいかな。」
「次から気をつけるわ…」
「うん、ありがとね。それじゃ…」
欲しかった資料も手に入れたし、作業を進めよう
そう思って会話を切り上げたつもりだったのに
「…ご飯、いつがいい？」
そう言われて思い出した
奢るから一緒にご飯行こう、って言ってたな
…すっかり忘れていた
「あー、…いつでもいいよ。」
「じゃあ次の金曜日はどう？」
「うん、大丈夫。」
「やった！絶対やからな！忘れんとってよ！」
じゃあなー！と言いながら、純喜は自分の席へと戻って行った
「…はあ。」
きっとこのタイミングしかない
…金曜日、彼女がいるかどうか聞かなきゃ
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愛菜(プロフ) - 咲彩さん» ありがとうございます！とても面白いので更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年8月17日 21時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
咲彩(プロフ) - 愛菜さん» 教えていただきありがとうございます…！登場人物設定のところに追加しましたので、設定をお願いします…！ (2021年8月17日 20時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - 名字の設定もできるようにしていただきたいです。（名字）って表示されてしまいます、、。 (2021年8月17日 20時) (レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月16日 21時
