7 ページ7
音楽が鳴り止んでダンスが終わると、ワンテンポ遅れて周りから拍手が聞こえてきて、私たちも必死に拍手をした
「す…っごかったね！みんなめっちゃかっこよかった！」
「うん！うちの高校、こんなにレベル高かったんだ…！」
お互いに感想を言い合って、もう一度ステージに目を向けた
「…！」
勘違いかもしれないけど
木全くんと、目があったような気がした
・
興奮さめやらぬ中、私たちはロビーに出てもずっと先程のダンスについて話していた
「本当にすごかった…」
「うん…」
「この気持ちを表せるだけの語彙力がないことが悔やまれるわ…」
「私もすごいしか言えないのが悔しいくらい。」
「…佐藤さん！」
そんなことを話していると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた
「あ、え……き、またくん…？」
振り向くと、まだ衣装もヘアセットも舞台で見たままの木全くんがいた
近くで見るといつもとの違いに本当にびっくりする
いつもは隠れがちの目もしっかり見えてて、軽くメイクもしているのか印象が全然違う
…かっこいい男の子がいる
「今日は来てくれて本当にありがとう！…ちゃんと俺のこと見ててくれた？」
「う、うん！もちろん見てたよ！いつもと雰囲気違うから一瞬わからなかったけど…」
「…そう？」
「そうだよ！いつもはもっとこう…ぽわぽわしてる感じだけど、今日はすっごくかっこいいって感じで…！」
と、そこまで言ってから我に返った
私、何言ってるんだろう…！
面と向かってかっこいいって…恥ずかしい…
「ぽわぽわって…でも、ありがとう。佐藤さんにかっこいいって言ってもらえて俺、すごく嬉しい。」
そう言いながら笑う木全くんを見て、心臓が爆発するかと思った
笑顔なんて見たことあるはずなのに、どうしてこんなに印象が違うんだろう
どうして、こんなにどきどきしてるんだろう…
「翔也ー！」
「あ、やば…呼ばれてる……今日は本当にありがとう！また学校でね！」
「あ、うん！お疲れ様！またね！」
走って戻って行く木全くんに手を振って、私たちも会場を後にした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲彩(プロフ) - ○○さん» お褒めの言葉ありがとうございます！めちゃめちゃに嬉しいです…！ゆっくりにはなると思いますが頑張りますので今後もぜひ見てください…！コメントありがとうございました！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - Iberis大好きで何回も読ませてもらってて、いつか木全くんでお話書いてくれないかなあって思っていたので嬉しすぎます！！！咲彩さんの書く作品が大好きです！！これからも楽しみにしてます！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: 9e1f16d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月12日 23時
