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焼きそばにたこ焼き、綿菓子にリンゴ飴やかき氷を買って、私たちの手は食べ物で埋まっていた
「ちょっと一気に買いすぎちゃったかな…」
「だね…どこかに座って食べる？」
「うん！そうしよ！」
「どこ行こっか…」
「あ、ちょっとここから離れるけど花火がよく見えるところがあるんだって！そこいかない？」
「いいよ！」
私たちは人の流れとは反対方向に向いて進んだ
「翔也くんは昔からそこで花火見てたの？」
「ううん、場所は碧海に教えてもらったんだ」
「そうなんだ」
翔也くんと話しながら歩いていたけど、人が多い上に流れに逆らって歩いてるからか、うまく前へ進めない
「Aちゃん」
翔也くんは私の方に手を差し出していた
「え？」
「歩きにくそうだし、はぐれたら嫌だから…」
手を繋ごうって言われてるんだって分かって、顔が熱くなった
昼間じゃなくて良かった
きっと今、顔真っ赤だもん
翔也くんの手をそっと握って、私たちはまた歩き出した
私より大きな手にドキドキと安心感を感じた
「多分ここだと思う！」
着いたのは見晴らしの良い場所だった
「確かに花火がよく見えそうだね！」
「うん！じゃあ花火が始まるまで買ったもの食べよう！」
私たちはちょっとした段差に腰掛けて、さっき買ったものを食べることにした
「あ、浴衣汚れちゃうからこれ…」
そう言って翔也くんは大きめのハンカチを差し出してくれた
「え、そんなハンカチ汚れちゃうから…！」
「浴衣汚れちゃう方がダメだよ…！大丈夫だから使って？」
そう言われたら私も断れなくて
「ありがとう…ハンカチはちゃんと洗って返すね！」
「そんなの気にしなくていいよ！」
「でも…」
「大丈夫だよ！さ、座って？」
私は翔也くんのハンカチの上に腰掛けた
「何から食べる？」
そう言う翔也くんはルンルンで、やっぱり可愛い
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咲彩(プロフ) - ○○さん» お褒めの言葉ありがとうございます！めちゃめちゃに嬉しいです…！ゆっくりにはなると思いますが頑張りますので今後もぜひ見てください…！コメントありがとうございました！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - Iberis大好きで何回も読ませてもらってて、いつか木全くんでお話書いてくれないかなあって思っていたので嬉しすぎます！！！咲彩さんの書く作品が大好きです！！これからも楽しみにしてます！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: 9e1f16d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月12日 23時
