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あの日以来、私の中で木全くんは不思議な子という印象がついた
そして少しだけ木全くんのことが気になって、目で追うようになった
休み時間になればいつもお菓子とかパンとか色んな物を食べていたり、たまに丸眼鏡をかけてきていたり
静かな子だと思っていたけど、男友達と話している時は結構笑うんだな、とか
なんだか面白くって、ついつい見てしまう
「…Aさ。」
「何？」
「木全くんのこと好きなの？」
と紗奈が小声で聴いてきたからびっくりして、飲んでいたお茶が変なところに入るかと思った
「…なんで？」
「いやだってA、木全くんのことずっと見てるじゃん？もしかして恋しちゃった？」
「えっ？！そ、そんなに見てるかな…？」
「見てるよ？！まさか自覚ないの？！」
いや確かに見てはいるけど、言われるほどだったかな…？
「…まあ一応見てる自覚はあるよ。紗奈も木全くん観察してみたら？結構面白いんだよ。」
「…Aって変わってるわ。」
変わってるって言われたのはちょっと納得いかない
…だって本当に面白いから見てるだけだもん
・
「A、今日部活は？」
「ないよ〜」
「じゃ、一緒に帰ろ！」
「うん！」
今日はたまたま部活がない日だったから、紗奈と一緒に帰ることにした
「はーあ…明日提出の課題、めんどくさそうだったよね…」
学校を出て少し経った時、紗奈がそう言い出すものだから驚いた
「え、そんなのあったっけ…？」
「え！なに言ってるの？！ちゃんと提出しないと評価に響くって言ってたやつだよ？！」
「え、嘘…」
思い出してみればそんなことを先生が言っていたような気もするが、私はすっかり忘れていた
「え、待ってやばい。教科書とか教室に置きっぱなしだ…」
「本当に忘れてたんだね…Aってしっかりしてそうなのに抜けてる時あるよね…」
「ちょっと？！」
と言いつつも、強く言い返せない
すっかり忘れていたのは事実だし…
「うーん…とりあえず教科書とか取ってくる！紗奈は先帰ってて！！」
「一緒に行こうか？」
本当はちょっと一緒に来て欲しいなって思ったけど、流石に申し訳ない…
「…ううん、大丈夫！」
「そっか、分かった！慌て過ぎて転ばないようにね〜」
「もう！転ばないよ！」
「じゃあまた明日ね！」
「うん！ばいばーい！」
紗奈と別れた後、私は急いで学校に戻った
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咲彩(プロフ) - ○○さん» お褒めの言葉ありがとうございます！めちゃめちゃに嬉しいです…！ゆっくりにはなると思いますが頑張りますので今後もぜひ見てください…！コメントありがとうございました！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - Iberis大好きで何回も読ませてもらってて、いつか木全くんでお話書いてくれないかなあって思っていたので嬉しすぎます！！！咲彩さんの書く作品が大好きです！！これからも楽しみにしてます！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: 9e1f16d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月12日 23時
