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木全くんを遊びに誘う
そう決心したはいいものの…
「…もう金曜日ですけど？」
「紗奈…私が一番わかってるから言わないで…」
…決心はした
でもいざ言おうと思うと緊張してしまって
面と向かっても言えないし、ラインも書いては消してを繰り返していた
「今週中にって約束したよね？」
「…はい。」
「よし。じゃあ昼休みに木全くんのとこ行こっか。」
「え！？」
「だってこうでもしないと踏ん切りつかないでしょ？」
「うう…」
確かにずっと言えなくてモヤモヤしていたけど…
「わかった…」
「決まりね！ちゃーんと心の準備はしとくのよ！」
・
お昼休みになってすぐにご飯を食べて、トイレで髪型とか変なところがないかも確認して
「…行くしかない。」
そう覚悟を決めて、紗奈と一緒に木全くんの席の方へ向かう
「き、木全くん…！」
「あれ、佐藤さん。どうしたの？」
「えっと、その…」
頭の中で何度もシミュレーションして、話すことは完璧だった…筈なのに
いざ本人を目の前にすると、緊張で全て吹っ飛んでしまった
「…？あ、これ食べる？」
そう言ってすっと差し出してくれたのは、前にもくれた飴だった
「え、あ、…ありがとう…？」
「それ、おいしいよね。」
飴大好きなのかな、なんて思いつつ飴をもらってほっこりしていると、後ろから紗奈につつかれた
…私、飴をもらいに来たわけじゃない！
「あっ、あのね！…もうすぐ夏休みでしょ？もし空いてる日あったら一緒に遊ばない？…なんて。」
しどろもどろになりながらも、そう言うのが精一杯だった
「え、夏休み…？」
「あ、もうすでに予定あるとか、嫌だったら全然いいんだけど！」
木全くんは驚いた顔をした後、勢いよく首を横に振った
「…ううん、部活はあるけど大丈夫！」
「そっか！あ、私は紗奈連れて行くから、木全くんも誰か誘ってみんなで遊ぼう！」
2人で遊ぼうなんてとてもじゃないけど言えなかった
「…わかった！」
詳細はお互いの部活の予定などもみてから決めようということで後日になったけど、なんとか誘うことはできた
「頑張ったじゃん〜！見てるこっちが緊張したよ〜！」
「緊張しすぎて心臓痛い…」
「よかったね、約束できて！」
「ほんとにありがとう…」
「いいって！いいって！私は近くで親友の恋を応援させていただきますよ〜！」
そう言って笑う紗奈が神様のように見えた
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咲彩(プロフ) - ○○さん» お褒めの言葉ありがとうございます！めちゃめちゃに嬉しいです…！ゆっくりにはなると思いますが頑張りますので今後もぜひ見てください…！コメントありがとうございました！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - Iberis大好きで何回も読ませてもらってて、いつか木全くんでお話書いてくれないかなあって思っていたので嬉しすぎます！！！咲彩さんの書く作品が大好きです！！これからも楽しみにしてます！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: 9e1f16d5e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲彩 | 作成日時：2021年8月12日 23時
