押せば成る【影山飛雄】【４】

◎ 番外編 * 告白 ページ25

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なんとなく書きたくて書いてただけの、公開するつもりのなかったお話ですが、菅原編終了してキリもいいと思いますしせっかくなのでスピンオフ的な感じで供養します。時系列は七海ちゃんたちがまだ付き合ってない時です。
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「七海、3組の竹内に告られたってマジ？」



ボトルをシャカシャカと振る私に、突然ニヤニヤしながらそう聞いてきたのはスガだった。



「なんで知ってんの？」

「噂で」

「…広まるの早いね」



否定しない私の態度に、マジかよ！となんだか楽しそうに笑うスガ。


そう。一昨日の放課後、私は告白されたのだ。

相手は隣のクラスでサッカー部の竹内。

特別イケメンというわけでもないが、爽やかで人当たりも良く、女子には人気があるらしい。

そんな彼と私は去年同じ委員会になったことがあり、
それから何かと話す仲になった。



「で返事は？」

「断ろうとしたんだけど、遮られて『少し考えてみてほしい』って言われて…」

「保留中か」

「そー」



モテる女は辛いわあ、と溜息をつくと、私の扱いに慣れているスガにハイハイと軽く流されてしまった。

すると突然、ヘラヘラしている私の肩を誰かの手がガシッと掴んでくる。



「びっくりした…」

「…誰ですか、その人」

「え？」



ゆっくり振り返ると、そこにいたのは最近私に好意を持ってくれているらしい後輩の影山くん。

話を聞かれていたのだろうか、少しムッとして私を見つめてきている。

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