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それからもしばらく言い合っていたが、そろそろ限界がくる。
「…っ痛い、」
ズキ、と痛みを増す掴まれた手首。
突然顔を歪めた私に気づいたスガは首を傾げ、私が痛がっていることがわかるとハッとしたように手を離した。
「やべっごめん！力入りすぎた？」
「………もう、やだ」
「え？…ちょ、七海…！？」
ずっと我慢していたものが溢れ出す。
ダメだ。こんなの嫌なのに。涙を流して終わるのは情けない。女は泣いたらいいと思ってる、なんて言われてしまう。
「ごめん！そんな痛かった！？」
「……ううん、腕が痛いわけじゃない…」
「じゃあなんで…」
先ほどまでスガが掴んでいた私の手首にはくっきりと
赤い跡がついている。
でも不思議と痛みは感じない。
脳がそれどころではないと錯覚しているのだ。
「…なんでって、聞きたいのはこっちだもん」
「…………」
「別にスガが私のこと好きだって私は変わらないよ、…そりゃあ…応えることはできないかもだけど」
「……うん」
「スガと話すと楽しいし落ち着くし、私の中でスガの存在はすっごい大きいから…それが突然なくなったらやっぱり怖い…」
ぼろぼろと大きな雫が頬を伝う。
「だから、…」
「…うん」
「さ…」
「さ？」
「……さ、寂しいんですう！バカ！！スガのバーーーカ！！！うわあああん！！」
「え！？急に！？」
結局その一言に尽きるのかもしれない、と心の底から思った。
先ほどとは違う意味でプツリと切れた感情のストッパー。大号泣を始める私にスガはおどおどしながらも、少し、笑っている。
こんな雰囲気の中でもちょっと照れくさくなってくるのは、やはり仲が良いからこそなんだろう。
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ゆり(プロフ) - すっごい好きなお話しです！続き楽しみにしてます！ (2023年3月14日 21時) (
レス) @page47 id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい好きすっごいなんかもう好き(語彙力とは)、、、最初からここまで一気読みさせていただきました！1話1話の内容がとても面白くて、もっと読みたい！って思えました！！！！！ (2022年1月27日 2時) (レス) @page47 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
まじま。(プロフ) - このままここで続けて欲しいですうう、、。ほんとにこの作品すごく好きです応援してます！！！！！ (2021年3月23日 11時) (レス) id: 605f4aa0b2 (このIDを非表示/違反報告)
のろ(プロフ) - あわわわわわー！オチが上手くいかない感じがすごい好きです。応援してますー！！ (2021年3月16日 22時) (レス) id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
ik13ttm(プロフ) - わああああああああああああああついに！！正真正銘の両思いになりましたね！おめでとう！！！もうこの話好きすぎてまだ全然完結しないっていうお知らせめちゃくちゃ嬉しいです…(つД`)ノ (2021年3月16日 15時) (レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずかわ | 作成日時：2021年1月18日 0時
