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「嘘じゃん、どうせナンパ対策っしょ？」
「違います」
「…にわかに信じがたいな…」
黄金川くんの肩に重心をかけながら、んんん〜と難しい顔をする新主将。疑いは晴れていないらしい。
「えーじゃあさ、キスして」
「「は？」」
「ふっ二口先輩っ！！何言って…っ！！」
「だって見てみたいだろ、バレーでは機械みてえなプレーするこいつが女とイチャついてるとこ」
突然の要求に私と影山くんは同じ顔をする。
他校の人間にそんなことを平然と言ってのける伊達工の新主将も、影山くんと同じくなかなかの大物だったようだ。
…って、そんなこと考えてる場合じゃない。
今の空気、ちょっとやばい。
「付き合ってんならできるっしょ？ちゅーくらい」
「「…………」」
「え？なに？もしかしてホヤホヤ？」
「二口先輩！！もういいッスよぉ！！」
私は気づいてしまった。
この人の言葉には、好奇心のほかに煽りの意味も含まれてるということを。
試合は終わったとはいえ、敵同士には変わりない。
実際に影山くんは現在進行形で動揺している。
「で、するの？しないの？…あ、できないの？」
「………」
そこで影山くんとはっきり目が合う。
彼の瞳には明らかな困惑が見えて、つい私も目を泳がせてしまった。
キスだなんて当然ながらしたことがない。なんならスガとのことが静まる前、寸前まではいったけど私の都合で拒否したくらいだ。こんなところでできるはずもない。
…そもそも、まだ、私は…
「…Aさん、…」
「！」
" どうしよう " という声が聞こえてきそうな、困ったような表情で私を見つめてくる影山くん。
先輩と後輩でありながら、男と女。
今ここで実行できないとなれば、意気地なしと称されるのは私ではなく彼のほうなのではないか？
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ゆり(プロフ) - すっごい好きなお話しです！続き楽しみにしてます！ (2023年3月14日 21時) (
レス) @page47 id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい好きすっごいなんかもう好き(語彙力とは)、、、最初からここまで一気読みさせていただきました！1話1話の内容がとても面白くて、もっと読みたい！って思えました！！！！！ (2022年1月27日 2時) (レス) @page47 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
まじま。(プロフ) - このままここで続けて欲しいですうう、、。ほんとにこの作品すごく好きです応援してます！！！！！ (2021年3月23日 11時) (レス) id: 605f4aa0b2 (このIDを非表示/違反報告)
のろ(プロフ) - あわわわわわー！オチが上手くいかない感じがすごい好きです。応援してますー！！ (2021年3月16日 22時) (レス) id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
ik13ttm(プロフ) - わああああああああああああああついに！！正真正銘の両思いになりましたね！おめでとう！！！もうこの話好きすぎてまだ全然完結しないっていうお知らせめちゃくちゃ嬉しいです…(つД`)ノ (2021年3月16日 15時) (レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずかわ | 作成日時：2021年1月18日 0時
