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黒尾についていきながら歩いていると、少し人気のない場所にたどりつく。
「ほら、これやる」
「ん?なに?」
足を止めて振り向いたかと思ったら、目の前に突然差し出される炭酸ジュースのペットボトル。
「うちのサポート来てくれたりチームとしていろいろお世話になったから、ちょっとしたお礼だよ。こんなもんで申し訳ねえけど」
「え!ほんとに?ありがとう」
「んーん、いいってことよ」
「他のマネージャーには渡さないからこっそり渡しとこうと思って」と小声で付け足す黒尾。
あんまりこういうことをされ慣れてない私はかなり感動し、何度も「ありがとう」と感謝を述べた。
「私こそ楽しかった。たまには外から自分たちのチームを見るのもいいよね」
「おう。……あ!!Aちゃん後ろ!!」
「うぇっ!?!!?」
いきなり大声を出して私の背後を指差す黒尾にかなりびっくりして後ろを振り向く。
すると視界に入るのは、何の変哲もない光景。
「何もないじゃん」と言おうとした途中で、後ろから大きな身体に優しく包まれる感覚がして言葉が止まった。
「えっ」
「…ごめん、騙した」
「あ、うん、びっくりした」
「だろ」
「………あと、今もびっくりしてる…」
「…でしょうね」
後ろから抱きしめられている状態で、私には私の身体に回された筋肉質な腕しか見えないため黒尾の表情はわからない。
が、声のトーンでなんとなく「動いちゃダメだ」と感じ、黒尾から離れるまでそのまましばらく待つことにした。
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a - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/cow0415cow7/ (2020年12月26日 19時) (レス) id: fe7afc1fef (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 読むの本当楽しいです!!ニヤニヤが止まらないのでリビングで家族が居る中読むのには向いてないですね笑笑 (2020年12月25日 16時) (レス) id: 14de8ea307 (このIDを非表示/違反報告)
西川あや(プロフ) - 終始きゅんとニヤニヤが止まりません!2人が付き合うの楽しみにしてます! (2020年12月24日 17時) (レス) id: be0c2f3b60 (このIDを非表示/違反報告)
ki39_nipi(プロフ) - すきっす!!(( (2020年12月20日 6時) (レス) id: d17731a628 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロペ - ヤバい…ずっとニヤニヤしてました…影山かわいすぎません?更新頑張ってください! (2020年12月7日 23時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずかわ | 作成日時:2020年12月1日 13時