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そして、くるなくるなと願っていたその日がやってくる。



「あーめんどくさ…」

「まあまあ、走んないんだからいいじゃん」

「走んなくても嫌だよ、日に焼けるし良いことない」



運動場の真ん中に立てられたテントの下で大きなため息をつけば、近くにいたスガに肩を叩かれる。

体育祭当日。これほど憂鬱な一日は私の人生においてなかなかない。テスト受けたほうがマシなくらいだ。



「あ!菅原さんに七海先輩!ちわーっす!!」

「よー日向」

「日向。元気だね」

「俺はいつも元気です!!」

「うん、知ってるよ」



テントの影からひょこっと顔を出したのは日向。

きっとイベントごとっていうだけで楽しいのだろう、
心なしかいつも以上にるんるんな雰囲気を感じて後輩ながら圧倒される。

人生楽しそうだな、いいなあ。



「人生楽しそうだな、いいな、とか思ってるだろ」

「一字一句間違ってないよスガ」


「Aちゃーん!!」



呆れたように笑うスガに私も苦笑いを返していると、
体育委員の子が息を切らして私の名前を呼びながら駆け寄ってきた。



「なに?どうしたの?」

「あのさ、お願いがあるんだけどいい!?」

「えっ…うん」
 


「女子のリレーメンバーに欠員が出ちゃって、急遽Aちゃんに出てほしいんだけど」



その子がすらすらと喋る内容はまさかのことで。

は?と思わず漏れてしまう自分の声と、ぶふっと吹き出すスガの声が重なった。



「無理無理無理無理!!なんで私!?」

「欠員出たって知らされた時、たまたま近くにいた
2年生の坊主の子がAちゃんを推薦してきて…」

「田中!!!!」

「あっははははは!ナイス田中ぁ!!」



たちまち田中に対して積もる私の怒りとは反対に、スガは今まで見たことないくらい楽しそうだ。

というかなんで田中がその場にいたの?
そしてこの子はなんで田中の言うことを聞いたの?



「どう、かな…?強制ではないんだけど…」

「……………」

「…七海、この世にはノリってもんがあるんだぞ」

「うるさいな」

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a - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/cow0415cow7/ (2020年12月26日 19時) (レス) id: fe7afc1fef (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 読むの本当楽しいです!!ニヤニヤが止まらないのでリビングで家族が居る中読むのには向いてないですね笑笑 (2020年12月25日 16時) (レス) id: 14de8ea307 (このIDを非表示/違反報告)
西川あや(プロフ) - 終始きゅんとニヤニヤが止まりません!2人が付き合うの楽しみにしてます! (2020年12月24日 17時) (レス) id: be0c2f3b60 (このIDを非表示/違反報告)
ki39_nipi(プロフ) - すきっす!!(( (2020年12月20日 6時) (レス) id: d17731a628 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロペ - ヤバい…ずっとニヤニヤしてました…影山かわいすぎません?更新頑張ってください! (2020年12月7日 23時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずかわ | 作成日時:2020年12月1日 13時

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