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勘違いの加速 ページ6
ずりずりと近寄ってくる逆波さん。
「え？…もう1回お願いします」
「…だから、昨日、如月…如月さんと一緒に帰ってたでしょ？」
彼女は顔を赤くし、手をぷるぷると震わせそういった。如月…？あぁ、幼なじみの怜央のことか。確かに昨日は一緒に帰ったが、家の方向も一緒だし、昔もよく一緒に帰っていた。昨日はめちゃめちゃ久しぶりに一緒に帰った。
「…えぇ、一緒に帰りましたけど」
「やっぱり…あなたには小鳥遊がいるのに…？」
話が読めない。なんで怜央のことでこんなに怒っているのだろう。彼女は目をうるうるさせ、今にも泣き出しそうな感じだ。
「えー、えーと、だからなにが…」
バンッ！！！！
「A！無事か！！！！」
勢いよく扉が開いたかと思うとものすごいスピードで走ってきた小鳥遊くんが綴さんの肩を押し、私と綴さんの間に入った。
「いった…」
「ちょっ、ちょっ、小鳥遊くんっ！」
「こいつ…！よくも、Aにぃ！」
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作者名：くもり空 | 作成日時：2020年5月25日 0時
