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⌇日常 2 ページ8

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「おかえり！」
「眠たくないん？寝ててもええのに」
「うん、眠たくないよ大丈夫」
「じゃあ、お風呂入ってくるからちょっと待ってて」

廉くんはそう言って、私の頭にポンと手を置いたあと、お風呂場に向かった。
その途中で、少しセットしてあった髪を崩した。
金髪の髪がふわふわ。
ピンとテレビでは張っていた背筋も少し曲がってる。
そんな後ろ姿が愛おしくて、少し笑っちゃった。

廉くんは、すぐにお風呂に行って、無駄な時間を過ごさずに寝る人。
時間も遅いっていうこともあるだろうけど、私ならダラダラしちゃうなー…っていうところでも廉くんはしっかりしてる。
きっとそれがスーパーアイドルになれる秘訣…知らないけど！

もう一度ソファに戻った私は、スマホを手に取って、メッセージの返信をしながら廉くんを待つ。
廉くんは、サッとしちゃうタイプだから、割と早い。
友達と会社の先輩からのメッセージの返信をのんびりと返して、テレビをつけようと立ちあがろうとした瞬間

「わ！」

後ろからギュッて抱きしめられた。
びっくりしたのと、肩に顔をうずめる廉くんの近さにドキドキ。
シャンプーの香りと金髪の髪が首に当たってくすぐったい。

「 …廉くん？」

眠たいのかいつもより体温が高く感じる。
そりゃそうだよね、たくさん働いてきたんだもん。

なんとなく触れたくなって、廉くんの頭を少し撫でた。
何も抵抗しないから撫で続けてる私。
かわいいな、廉くん。

気が付いたら、頭がまわんないくらい眠くなって、視界がぼやけてくるのがわかる。
撫でていた手もだんだんゆっくりになって、やがてストップした。
廉くんがいると安心してすぐに眠くなっちゃう。
もっと一緒にいてたくさん時間を共有したいのにな、なんて。

「あ、寝てる」

私がうとうとしてるのに気が付いた廉くんは、首のくすぐったさと体温の暖かさが消えて、その代わりにふにっとほっぺを両手で潰された。

「ほら、ベッド行くで」
「 …ひゃい」

うまく発せれなかった言葉にふははは！って目をクシャってさせて笑う廉くんが少し目を開ければ見えた。
あ、テレビで今日見た廉くんだって思って、きゅんってしちゃった。

手を引かれて、ベッドまで行って、ゴロンと2人で寝転ぶ。
電気は少しだけ灯りがついたまま。

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