all season (ページ22)

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❆クリスマスの魔法ページ22

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「お疲れさまでした〜」

なんとかリハーサルは明日に回されることになって、今日の分は終わった。

時間を確認すれば、23:30
まだ、日付は回ってない。
…きっと、間に合うはず。

さっと荷物を片付けて、メンバーにお疲れー！と言うと、ジンが何かを察したように、がんばれと声をかけてくれた。
それに、んって少し笑ってその場を後にして、マネージャーさんの車に乗り込む。

駅に用事があることは伝えておいたから、すぐに車を出してくれた。

( なら、夜起きて待ってるね )

クリスマスツリーの写真を見ようと思って、開いたトーク画面に、可愛いメッセージが一通。

俺の ( Aに会いたいなーって思うだけ ) っていうプレゼントをAなりに考えてくれたのかなって考えると、ふっと口元が緩んだ。

( 無理せんでいいから )

いつもの俺なら、こう送ってるはず…だけど。
Aサンタさんからの二つ目のプレゼント、これにしようって決めた。
お酒も飲んでるだろうし、夜すぐ眠くなるのはわかっているけど。

打ってしまった文を消して、もう一度新しい文を打ち込んだ。

( なら待ってて )

って。

頑張って起きてる姿を浮かべたらまた可愛いなって思う。
小動物みたい。…何してるかな、今

送ってくれたクリスマスツリーを眺めていると、そのうち車は、駅の少し近くについた。

23:47
大丈夫、たぶん間に合うはず。

なるべく目立つ行動はしないでと忠告を受けた後、車を降りて、クリスマスツリーの方に向かう。
その途中でも、イルミネーションがちらほらあって、キラキラしてて眩しい。
プライベートで行くなんて何年ぶりやろうなとか考えた。

そのうち、目の前に大きなクリスマスツリーが見えてくる。

キラキラと全体が輝いて、思わず目をつぶりそうになった。
上を見上げれば見上げるほど、輝いているのは、星のせいなのか。
…綺麗やな

少しだけ見惚れた後、スマホを取り出して、さっきのクリスマスツリーの写真を見ながら、その同じ角度で撮った。

キラキラ光るクリスマスツリーを俺目線で見て比べたら、やっぱり俺の方が高かった。笑

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