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❆ クリスマスの魔法 ( side R.N ) ページ19

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それから、イブの日。
カウコンのリハは予定通り行われていた。

とりあえず、俺らの出番が一旦終わって、おつかれっすと通りすがったスタッフさんに言いながら、自分たちの楽屋に戻る。
適当にソファに座ると、誰かのスマホがブーブーなってることに気がついた。

『だれ？』
「ん？廉じゃないの？」

テーブルの隅の方に置いてあった俺のスマホ。
それに手を伸ばしてくれたジンは、そのまま俺に渡してくれた。
『あーほんま？ありがと』と受け取ると、Aからのメッセージが何件か送られてきていた。

( 写真を送信しました )
( クリスマスプレゼント！ )

長押しで写真を見てみれば、綺麗なクリスマスツリーが目に映る。
キラキラと眩しいくらいに輝いてるクリスマスツリー。

A誰とツリーみに行ったんやろ。
あ、友達と行くって言っていたような。
にしてもでかいなー。
っていうか、どこのツリーやろこれ。

そんなことを思いながら、クリスマスツリーを見てると、またブーッと二度スマホが鳴って、新着メッセージを知らせた。

( 写真を送信しました )
( 廉くん目線 )

また写真を通知欄から長押しで見ると、さっきより少しだけ高い位置で撮ってあるクリスマスツリーの写真。

思った以上に可愛いことするから、思わず少し笑った。
チラッと周りを確認すると、紫耀だけがそれに気付いて、変な顔していた。
でもしょうがないやん、可愛いんやもん。
Aがちっちゃいから、俺の目線じゃ完全にないけど。

俺と行ったことにしたいんかなーってふと思ったり、思わなかったり。
違ったら恥ずいから、言わんけど。

『なあ、ジン』
「なにどうした？」
『これどこのツリーか知ってる？』

Aが送ってきたツリーを隣に座ってるジンに見せたら、ああって顔をされた。

「有名なツリーじゃんそれ」
『え、そうなん？』
「うん。駅前のでっかいやつでしょ」

今日二度目の感謝をジンに伝えて、スマホで調べた。

Aが送ってきたのと同じキラキラとしたクリスマスツリーと共にイルミネーションが画像のところにたくさん載ってる。
ライトアップ時間は、24:00までらしい。

行けるか行けないかの境目の時間帯。
普段なら諦めてるやろうけど、クリスマスやから。
俺の考えてることがあってるのだとしたら、俺からもプレゼントになるんかなとそんなことを考えていた。

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