自分タレントじゃありませんので (ページ25)

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ー数日前

山田side

今日は珍しく朝から打ち合わせ。
マネージャーに今日は朝しか手が空いている人がいないんだと言われて何かあるのかなって思ってた。

ちょっとだけ時間が伸びちゃってマネージャーは急いで部屋を出ていった。

知念「今日事務所バタバタしてない？」

中島「なんかみんな忙しそうにしてるよね」

『どっかのグループが事務所で配信とかでもしてんじゃね？』

なーんて呑気に話しながら会議室を出ると、たくさんの衣装をもって走り回るスタッフさんたち。

中島「なになに、なんかアクシデントでもおこった？？」

『さぁ、、？？』

こんな大掛かりなことするグループってどこだ、、？

A「あれ？？やま」

後ろから聞こえる俺のよく知る声、”おう！A”
この一言を言うのに振り返ると…

「『っっ、、！！！』」

俺だけじゃない、隣にいた知念たちも息を呑んだのが分かる。

そこには俺が見たことない世界一美しいAのドレス姿。

『、、A、、どうしたその格好、』

A「え？あ、これ？今度ルイ・ヴィトンのショーに行くことになって。今日はそれのフィッティング。どうしてもオートクチュールのドレスとスーツじゃなくちゃいけなくて、ヴィトンの担当さんにも来てもらってどれにするか決めてるの。社員さん達もなんかめっちゃいるんだけど笑笑」

『、、珍しいね、Aがショーに行くのなんて』

A「なんかタッキーが毎年招待されてて断りすぎだから１回くらい行ってこいって。こんなドレス着たことないからほんとになれない、、笑

ねぇ、これ似合ってないよね💦」

『、、いや、、中島「西条ちゃんめっちゃ似合ってるよ！！」』

A「ほんと？？」

知念「うん！一瞬誰だかわかんなかった。綺麗だよ。ね？涼介？」

『、、うん、いいと思う。』

A「ほんとに？やまが言うならほんとか！笑」

『なんでだよ笑』

A「いやぁ、なんかさ？笑今日のフィッティング中、みんな褒めまくるからお世辞感半端なくて笑
せっかく行くんだから綺麗にしたいのよ」

俺にとってはお前がすっぴん丸メガネのスウェットちょんまげ姿だろうが、なんだって世界一綺麗だし、お前以上に美しいやつなんていないのに。

でも、最近のAは本当に綺麗になりすぎてる。今だって遠くに他のタレント達がたくさんその姿を見に来てるんだ。

これは俺のちょっとの独占欲。

『、、大丈夫、綺麗だよ』