愛してるって言えるのは…7 (ページ6)

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仕事に行ったかと思ったら、隆二君も岩ちゃんもすぐに帰ってきた。

しかもHIROさんを連れて。

「HIROさん！！」

久しぶりのHIROさん。ニコニコ笑ってハグしてくれる。

HIRO「なかなか来られなくてごめんな？足、かなりいいんだって？」

「はい。もうほとんど普通に歩けます！」

HIRO「頑張ったね。」

頭をポンポンされる。
癒される…。

HIRO「それで、ちょっと俺からお願いあるんだけど、いいかな？」

「私で良ければ？」

HIRO「主治医と橋下さんと相談して、精神面のリハビリが進むまでもう少しこっちにいてもらうってなったのは、先生に聞いて知ってるよね？」

この前あった先生からの説明を思い出して頷く。

HIRO「こっちにいるあいだ、仕事を手伝って欲しいんだ。」

「…へ？」

HIRO「柏木さんがあの調子だから、下に付くのが次々辞めちゃってさやが倒れそうになってる。そこにきて、レオナが来週からロスに留学することになっちゃって。」

「レオナちゃん！？すごい！！…そして柏木さん…あいかわらずのようで…苦笑」

HIRO「どうかな？」

「あの…私で良ければ…。カウンセリング以外暇すぎだし…」

HIRO「あー、良かった。それでね、後出し条件で悪いんだけど、その場合、引き続き隆二と岩ちゃんとの共同生活、続けて欲しいの。」

「…え？」

HIRO「主治医の先生から、この1ヶ月すごくAの状態が良いって聞いてる。仕事始めると少なからずストレスもあるだろうから、それならせめて今の生活環境をできるだけ変えないで欲しいんだ。」

「…でも…」

今回、皆との関係を１回すっきりさせようと思ってたから…

HIRO「色々ゴタゴタしたのは聞いてる。でもここは、自分の体調優先に考えて欲しい。」