愛してるって言えるのは…7 (ページ47)

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会議室の準備をしていると、後ろのドアが開く音がした。

「あー、もう大体準備終わったよー？」

…………………。

振り向くと、ドアの前には警備員の格好をしたあの男が立っていた。

後ろ手で鍵をカチャリとかける音がした。

この会議室はガラス張りで中の様子は外のフロアから見える。

ただ、防音になっていて音は聞こえない。

私は、男にバレないように、スマホの発信ボタンを押した。

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臣side

会議室に向かっている間、Aから着信。

「…もしもし！？もしもし！？」

反応はない。

耳をすまして聞くと…男とAの会話する声。

助けを求めるために発信ボタンを押したんだ。

………間に合ってくれ……！

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臣君の声がポケットの中から聞こえた。

繋がった。

男に聞こえないように、バレないように、私から男に話しかける。

「いつまでこんなこと続けるつもりですか。」

男「…くくっ(笑)いつまで？いつまでかなー。お前次第じゃないの？」

私に距離を縮めてくる男。テーブルを挟んで、私は少しでも距離を開けるため後退りする。

男「…何で他の男と仲良くしてんの？お前は俺だけの話聞いていればいいって……言っておいたよなあ？」

最後は威嚇するような大きな声になり、言い終わらないうちに、男は一気に私との距離をつめ、私の髪を捕まえた。