愛してるって言えるのは…7 (ページ29)

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臣side

メンバーが待ってるスタジオに入ると、エリーと健ちゃんが嬉しそうにこっちに来た。

健「A、もう来てるやろ？あっちこっちで噂の的！隆二と岩ちゃん従えてすごい良い女歩いてるって(笑)！」

従えてって……(苦笑)

俺も朝見たときはすごい絵面だと思ったけど…(苦笑)

エリ「早くもA争奪戦、始まったよー。新しいスタッフだって分かったら『どこの部署に配置だ？』って男性スタッフ大盛り上がり。」

「…ほんと、あの人自覚があればいーんだけど、全くないから困るんだよなぁ…。」

がっくりしてる俺を見て、皆が笑って慰めてくれた。

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新曲のリリースが決まって、俺らは歌詞の確認や皆と振り付けの確認に集中。

一旦休憩に入った時、スマホを見た岩ちゃんが

「え！それはダメ！」

って言って

「ちょっと出ます！」

って慌てて、出て行った。

俺もスマホを見ると、隆二と岩ちゃん、俺、AのグループLINEに『今日は、初日だからお昼で帰っていいんだって(^-^)昼間だから、変な人もいないだろうし、1人で先に帰ってまーす！』

隆俺「いや、それはだめだろ！」

同時に突っ込む。

直人さんが「何々？」って聞いて来たから

隆「いや、Aが1人で歩いて帰るって言ってるから…。」

健「なんや、過保護に拍車かかっとるな？」って心配そうに聞いてくる。

俺と隆二は、あの男らしい人物が東京駅付近で目撃された話をした。HIROさんとの相談でAには話していないことも。

全員顔色が悪くなる。

健「……なんや…こんなとこまで追いかけて来たってこと？」

直己「…だとしたら、Aに対する執着心は本当に異常だ…。また絶対接触してくるよな…。」

エリ「…それって…また命狙ってくるってこと…だよね…。」

直人「とりあえず、A捕まえれたのか岩ちゃんに確認しよ？」

そう言った時、4人のグループLINEに
岩『A捕獲！マネージャーに頼んで送ってもらった！』

皆でホッと胸をなでおろした。