愛してるって言えるのは…7 (ページ13)

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臣side

週刊誌だと思っているAに岩ちゃんが話を合わせた。

岩「俺も最近狙われてるから(笑)気をつけよう。」

A「うん。」

岩「あと、この辺最近物騒だって聞いたから、たとえ昼でも絶対1人で出ないで？」

Aを1人で外出させないための嘘だった。

A「そうなの？分かった。」

不安そうになったAに隆二が

「家の中にいれば大丈夫だよ。」

って優しく声をかけると安心した表情に戻った。

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部屋に戻ってAに風呂を勧めて、俺らは３人、さっきの話になる。

岩「やっぱ、この辺まで来てるのかな…」

隆「何とも言えないけど…早く仕事に来てもらった方が、側で見てられて安心だよ…。……臣？」

仕事の話になって、さっきのAの悲しそうな笑顔を思い出した。

「…あいつ…仕事辞めるの…辛かっただろうな…。俺らが歌うの大好きなのにステージに立てないのと同じことだろ…。あの男のせいで、人生変わっちゃったよな…。これ以上、あいつの未来、めちゃくちゃにしないで欲しいな…」

岩隆「……うん。」

「あいつ…最近夜は寝れてるの？」

岩「うーん…最初の頃と比べたらかなり良いんでしょうけど…すごく良いかと聞かれたら…微妙ですかね。最初はどっちか必ずついてるようにしたんだけど、最近は1人で寝てみるって言って…でもダメだったらどっちか夜中に呼ばれるって感じかな？」

あの我慢強いAがそうするまでの状況…。

「2人が仕事の日、代わりに俺来て良いかな？」

遠慮がちに聞くと、「当たり前じゃん！」って隆二に背中を思い切り叩かれた。

早く捕まって欲しいけど、その時はAに対してあいつが何らかの行動を起こした時の可能性が高いと思うと…心配でたまらない。