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隆二side

元気そうに振る舞う君。


とりあえず、その演技に付き合ってる俺。


暇だー暇だーって言うから、「あの大量のDVDは見終わったの?」って聞いたら、Aの表情が固まった。



あ、何か核心に触れたかも?


そう思った。



A「実はねー、まだ1つも見てないの。」



え?



A「この前、鈴木さんの件で臣君に嫌な思いさせたでしょ?だから、臣君のプレーヤー来るまで見ないでおこうと思ってて。だけど、うっかり臣君は忘れてるみたい(笑)」




あいつ…ヤキモチまで妬いといて何してんだよ…。





俺の気持ちを表情で読み取ったように「違うの。臣君は謝ってくれて鈴木さんと普通にしてていいって言ってくれて。だから、私がこだわってるだけ。」と庇う。




そして、
「隆二くんに言ってスッキリした。何かこう口に出して言ってみると、私が意地張ってムキになってるだけかなーって気付いた(笑)嫌な女だな(笑)」




……そんなことねぇよ…。




…臣、ここまで言わせんなよ。




A「そんなわけで…隆二くん。ここで一歩踏み出したいので…映画一本付き合ってくれませんか?」




ふふふって笑って俺を誘う君。






「勿論!」





元気付けたくて思いっきり笑顔を返した。

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作者名:まる | 作成日時:2017年12月22日 15時

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